青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

2006-05-14から1日間の記事一覧

住商の浜中氏の下で働いておられた江守哲氏と青柳孝直氏の共著「住商事件」*1では、次のように訴えています。

相場とは、宗教に似た、摩訶不思議な「人間が制御できない自然」である。「明日はなぜ雨が降るのか」を論議しても始まらない。−中略− 人間が唯一できるのは、市場を制御することではなく、人間が行う市場取引に対するルールを確立することである。相場に付き…

住商・浜中事件が明るみに出始めてLME銅相場が暴落したのが、10年前の今頃、1996年の5月から6月にかけてでした。結局は3千億円もの巨額損失が発生していました。

日本経済新聞社発刊の「銅マフイアの影」*1をめくり返してみると、業界内で噂が広まり銅相場が下落しだしたのが5月下旬、事件が表面化して「銅相場が暴落」したのが6月6日と記述されています。 *1: 「銅マフイアの影」日本経済新聞社 1997年 isbn:453…

金属鉱物資源の有限性に関し、鉱業レベルの埋蔵量は、鉛・亜鉛・錫が約20年、銅が40年、ニッケルが60年、鉄が70年ぐらい、とのことです。鉱石品位の低下は続きますから、更なる価格高騰で経済性を合せていくようになります。それでも枯渇してしまえばもう終わりです。そうなると残される金属資源は金属スクラップしかありません。

希少金属の回収とリサイクルは、経済性や効果で疑問点が残るペットボトルのリサイクルよりもはるかに重要度が高いと考えます。松下電器などは自社でリサイクル事業を開始していますし、三井金属や同和鉱業のような非鉄金属精錬企業が事業化して成長戦略を描…

金属スクラップの資源価値が高まり続けていきます。ベースメタル*1の鉛・亜鉛・錫の採掘も残り20年ぐらいで枯渇してしまう、とみられています。日本のお家芸である自動車やエレクトロニクス製品では、レアメタル*2とレアアース*3がリスク要因です。レアメタルに関し、日本で自給は殆どできません。

特にレアメタルの中でもレアアースは、供給面では中国が世界の9割を供給しており、需要面では日本が世界の3割を消費しています。レアアースは、光学ガラス、永久磁石、蛍光体、などで使われます。「日本の高品質素材はレアアースが隠し味」とでもいえまし…