青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2006-06-11から1日間の記事一覧

京都の日本電産は、一つの組織能力モデルを提供しています。大きな特徴は永守創業者の「最大の福利厚生は能力アップ」「歩をと金にする」「二流を一流にする」という言葉に代表される人材育成への飽くなき決意と志に牽引された雁行型リーダーシップの組織能力にあると考えています。

企業の組織能力に関する研究が進んでいますが、同一製品アーキテクチャであってもものづくり組織能力へのとことん進化欲求が起源のトヨタ的な組織能力、創業者への共感と創業者を共有できることへの誇りで育まれてきた松下電器や米国IBMのような組織能力…

京都の日本電産は、リーダーシップと組織能力の研究対象として豊潤な事例を提供してくれています。永守重信創業者が1973年に4名の仲間を集めて、永守創業者の自宅の牛小屋を改造した本社からスタートし、何度か訪れたピンチを乗り切り、米国スリーエム社が創業間もない同社製品の実力を認定して採用してくれたことでその後の急成長が始まっています。

2006-04-16で産業アナリストの林隆一氏の戦略分類「日本電産・京セラ・イビデンが、誰よりも早く当たり前のことを当たり前に行う[シンプルルール戦略]」を引用しましたが、日本電産は、成長エンジンであったHDD(ハードディスクドライブ)用のモーターで…