青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2006-11-03から1日間の記事一覧

液晶テレビのパネルで使われるバックライトに関し、CCFL(冷陰極管)、LED(発光ダイオード)、HCFL(熱陰極管)の三つ巴の需要争奪戦を例題として、生産財取引における顧客関連のプロセスと営業プロセスに係わる事例を考察することができます。

消費財と生産財の違いとは、生産財取引では顧客関連プロセスと営業プロセスが7と35で前述の組織的購買に対して形成されること、組織的購買の判断基準が51で前述のQCDSで最近ではE(環境)などが加わりつつあり、64で前述の競争が競創でもあること、等々です。…

液晶テレビのパネルで使われるバックライトに関し、コストパフォーマンスに優れるCCFL(冷陰極管)への対抗馬としてLED(発光ダイオード)の下馬評が高いのですが、フィリップス社のHCFL(熱陰極管)の登場で、更に混沌としてきました。

レアメタル・ニュース2006年10月16日付は「経産省機械統計によるとバックライトの国内生産が2000年からの5年間で3.6倍の4億9千8百万個に急拡大した・・松下電器照明社の重西孝仁SBUマネージャーはCCFLとLEDの比較に関し、CCFLの発光効率はLEDに比べ約1.5倍。…

液晶テレビの画面品質を左右するバックライトの冷陰極管(CCFL)で日本勢はシェア7割とみられます。

17で前述の泉谷渉氏は著書(電子材料王国ニッポンの逆襲)で「薄型ディスプレー向け電子材料の日本製シェア7割。エレクトロニクス分野で日本は電子材料で復活を果たす」と述べておられますが、マテリアル系生産財の電子材料を駆使したバックライトでは、世界ト…

液晶テレビの事業に関し、ソニーは液晶パネルの生産シェアで世界トップのサムスンと提携することで中間財の液晶パネルを獲得し、愛知県稲沢市のソニーEMCSの稲沢テックで液晶モジュールの製造と最終セットの組立てまでを行うプロセスを構築し、販売シェアではサムスンと世界トップを競うまでに復活しました。

調達した液晶パネルにドライバーやバックライトを実装するモジュールメーカーにとってはCCFLの安定調達が重要課題です。モジュールメーカーは供給者のCCFLメーカーが形成する顧客関連のプロセスでは51、35、7で前述の購買センター概念の使用者です。購買者や…