青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2007-04-07から1日間の記事一覧

液晶パネル向けのフィルムに関し、光学フィルムの保護シートや回路接続フィルムなども使われています。

光学フィルムの搬送や打ち抜き時で汚れや傷を避けるために保護シートが使われますが、日立化成工業の生産拡大が続いているそうです。半導体産業新聞2007年1月10日付は日立化成の光学シート用表面保護フィルムに関し「日立化成の同フィルムを含む粘着フィルム…

薄型テレビの派生需要では高機能フィルムの進化と市場拡大が特筆されます。

薄型テレビは携帯電話などに比べると面積が大きいので膨大な派生需要を育み続けていること48と49で前述の通りですが、電子基板向けに関し、58でFPCではテープ基板の需要が伸張していること、57で絶縁基材のポリイミドフィルムで宇部興産の供給能力拡大を前述…

薄型テレビではPETフィルムが上述の反射防止(AR)向けを始め、様々な用途のフィルム素材として多用されています。

反射防止(AR)以外でもTFT-LCDでは位相差フィルムを積層するための剥離フィルムや偏光板の保護フィルム、バックライト用高反射フィルムなど、PDPでも電磁波防止フィルムや近赤外防止フィルムなどで使われているようです。 半導体産業新聞2006年11月1日付で「…

日本油脂はPDP向け AR(反射防止)フィルムでシェア7割のナンバーワンですが、PDP向けで成功したAR処理のスパイラル展開で今度は液晶テレビに展開しているそうです。

Electronic Journal 2007年1月号の記事はマテリアル系に着目する筆者/青草新吾にとってもシーズのスパイラル進化とマーケティングの関係について参考になりました。 「液晶テレビはAG(映りこみ防止)フィルムを使うことで(画像が)白っぽくなり黒が本当の黒で…

日本国GDPと国民総所得に関し、薄型テレビ向け高級フィルムの貢献度合いが高まっています。

製造付加価値額の産業別で、化学産業が自動車を含む輸送機械を逆転し最大産業に踊り出たこと43で前述の通りですが、化学産業の主要な成長ドライバーの一つが薄型テレビ向けフィルムです。様々なプレーヤーが群雄割拠して様々な得意技で様々なアプリケーショ…