青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

産業集積と競争力

81-1/4 耐久生産財で中国

グローバル品質の耐久生産財でも中国は世界最大の市場になりました。輸入では台湾などの華人資本の調達がかなりのウエイトを占めているようです。 日本からの輸出は、統計上は中国向け輸出として計上されますが、現地の輸入企業の多くは華人資本の企業と日系…

80-1/4 中国 経済特区の壮大な実験を経てGDP大国へ

中国は世界最大のテレビ生産国となりました。トウ小平が改革開放政策で立ち上げた経済特区の壮大な実験が大成功を収め、中国はアヘン戦争以前と同様のGDP大国に復帰しつつあります。 GDP30[電子基板で台湾企業による中国の高度成長]では中原捷雄氏の基調講演…

ITOターゲット材は世界首位の日鉱金属と2位が三井金属、3位の東ソー・・と続きます。ターゲット材の生産能力そのものは十分なようですが何とか足りそうな原料インジウムの供給逼迫が続きます。

業界2位の三井金属に関しては半導体産業新聞2007年2月21日付が「三井金属は06年の当初計画であった月産40トンを下方修正し、06年後半の月産30トンを07年度夏場までに月産35トン程度に引き上げるとの見直しを行った。福岡県の三池薄膜工場と台湾の2拠点で、FP…

PHPパネルの生産シェアは、日本勢が生産シェアの半分弱を維持できています。トップ独走の松下電器以下、2位SamsungSDI(三星電管)、3位LG、4位FHP、5位パイオニアで、九州も生産集積地の一つになりつつあります。

PDPパネルの生産では日本勢の勢いがみられます。韓国と台湾が世界シェアを二分する液晶パネルとは様相が異なります。富士フィルムの熊本工場建設は前述の通りですが、PHPパネルの生産に関して、パイオニアが出水市の鹿児島工場で、富士通日立プラズマディス…

生産財の需要は派生需要ですから、生産財の事業者は産業集積地にマーケティング展開を集中することになります。特定分野の産業集積は産業クラスター形成を促進します。

ビジネスマンと観光客の来日に関し「2004年に九州から入国した外国人は560千人で、韓国・台湾・中国で8割」と西日本新聞2005年12月2日付が報道していました。 電波新聞2006年7月6日付で、超音波・高周波・マイクロ波・ミリ波などの応用製品を事業展開する東…

筆者も九州地区に出張することがありますが、九州は韓国・台湾・中国(東北と華東)との経済的結びつきが年々強まってきています。空港や地下鉄で、ハングル文字や中国語の両方で案内されているのはこの地区だけのような気がします。

鉄鋼で世界3位の韓国ポスコ(POSCO)は北九州市で子会社のポスメタル(POSMETAL)を設立し61で前述した鉄鋼製品のコイルセンターを展開しています。また中国で委託製造し中国からそのままで日本を含めた各国各地に出荷している上場企業の九州工場や、韓国のサム…

九州の経済規模43兆円はロシアや大阪府と同規模ですが、近年は自動車や薄膜・太陽電池で産業集積が進んでいるようです。

九州はシリコンアイランドといわれる集積回路の製造出荷額が日本の1/4で1兆円超、カーアイランドといわれる自動車生産も百万台突破で日本の1割となり、最近では、次世代太陽電池の工場建設が相次いで発表されています。九州の総生産並びに工業出荷額の4割が…