青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

自動車業界に関し、完成車企業が内製する中間財を除くと、グローバルな中間財取引の規模が約70〜80兆円と推定できますが、これは東京都や韓国のGDP相当の規模です。この中で日系部品企業のグローバルシェアは20%ぐらいのようですから、これは福岡県やタイのGDP相当の規模となります。

日本自動車部品工業会の「自動車部品出荷動向調査」だと、02年度国内の出荷額は10兆8千億円です。プレス部品・シートなどの車体部品が24.8%と最大で、以下駆動・伝導および操縦装置部品(18.4%)、電子燃料噴射装置などのエンジ部品(15.6%)、ヘッドランプなどの照明や計器関連の電気・電子部品(14.1%)、スタータやオルタネータの電装品・電子部品(8.9%)、電動ブレーキなどの懸架・制動装置部品、・・と続きます。

自動車部品製造企業に関し、東洋経済が2004年7月3日号で以下「売上高トップ20社」をリストアップしています。

  1. 自動車部品を主力事業とする自動車部品系企業では、デンソーアイシン精機とアイシンエイダブリュ・矢崎総業住友電工住友電装カルソニックカンセイ・光洋精工・ジャトコ・豊田合成ボッシュオートモティブ・豊田織機東海理化・テイエステック・小糸製作所、の15社。
  2. 電機電子系の企業では、松下電器日立製作所三菱電機・パイオニアアルプス電気、の5社。

上記の電機電子系では、松下電器がカーエレクトロニクスの2010年売上高を1兆円、日立製作所も同じく1兆円、アルプス電気は「ボディエレクトロニクスのナンバーワンメーカー」を目指す、と積極的な目標設定を行っています。