青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

自動車部品製造企業の製造工程は、高品質のマテリアル系生産財(鉄鋼製品・アルミ製品、樹脂製品・伸銅品・電子材料・・)の供給で支えられています。マテリアル系の生産財では、日本企業しか製造できない品種や、日本企業が世界シェアの大半を維持している品種が数多く存在します。

よくいわれることですが、自動車を川上から川下に辿ると、約30千の単体部品が、1千を超える機能部品に集約され、この1千を超える機能部品が数十のサブシステムへと更に集約されて、最終的に耐久消費財である1台のクルマに組み立てられます。

自動車中間財向けサプライチェーンをリードしてきたのが、鉄鋼製品です。
鉄鋼製品(条鋼・特殊鋼・線材)の高張力鋼板亜鉛鍍金鋼板では、日本の高炉企業5社(新日鉄住友金属神戸製鋼の3社とJFE及び日新製鋼)が非常に強い競争優位を維持しています。排気系部品で使われるフェライト系ステンレス条はJFE(旧川崎製鉄)と新日鉄が鎬を削っています。日本以外でフェライト系ステンレスを製造できる企業は限られています。バネ用線材神戸製鋼が世界シェアの過半を維持しています。

アルミ製品は2次製品のダイカストや鋳物製品が主だったのですが、最近は同じ2次製品でも圧延製品(板条・形材)の需要が増え続けています。30年前の主な用途は熱交換器のエアコンぐらいだったのですが、その後にラジエータシャシー系足回りの鍛造部品の採用が増え、最近では車体外板でも採用が増えてきています。神戸製鋼古河スカイ住友軽金属日本軽金属三菱アルミアイシン軽金属、最近ではYKK三協アルミの納入も報道されています。