トヨタの2005年の世界生産台数7360千台を地域別にみると、海外生産3571千台、国内生産3789千台の内訳です。国内生産台数の流通内訳は、国内販売が1713千台、輸出が2043千台です。世界生産の凡そ半分に相当する4百万台弱を国内生産で維持してくれていることが、地域経済の効率を高め、日本経済にも大きな貢献をしています。
中間財の自動車部品製造に関し、日本の三河地区では、狭い地域に工場が密集し大規模な産業を形成していますが、海外は広域点在の配置になります。各製造拠点の生産数量は小規模ですから、ものづくり支援プロセスのロジスティックスを豊田通商に集約するのは経済合理性が高いと考えられます。