青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

第1回ものづくり日本大賞の受賞式が、昨年05年8月4日に行われました。小渕内閣の産学官連携に続き小泉内閣が形成する「政府によるものづくり支援のプロセス」です。

小泉内閣ものづくり日本大賞は、歴史と伝統を大切にした上での未来志向の表彰である点が素晴らしいと思います。
第1回ものづくり日本大賞に関し、筆者購読紙の中で「なぜか日経新聞だけが報道しなかった」ように記憶していますが、そうとすれば、毎日読んでいる日経新聞は会社情報やマーケット情報のような表の競争力に係わる部分では大変に参考になっていますが、ものづくりや経営品質のような深層の競争力に係わる部分では「河童に塩を誂える」なのかも・・やはり情報源は使いよう・・と納得した次第です。

以下、第1回ものづくり日本大賞の受賞企業です。 
1.内閣総理大臣6部門の受賞者

マテリアル系で、京都の老舗企業である福田金属箔粉工業(金属箔粉の伝統的な製造・表面処理加工技術を活かした導電塗料銅粉の開発)、中間財の自動車部品で、デンソー(世界初エジェクタサイクルの開発・実用化)、耐久生産財ロボットで、ファナック(知能ロボットによる長時間連続機械加工システム)、建設中間財の水族館パネルで日プラ(水族館の概念を変えたアクリルパネル製作技術の開発)、消費財白鳳堂(伝統的毛筆製造技術を応用した新製品“化粧筆”を開発・提案し、国内外に新市場を開拓)、の6社(又はグループ)。

2.経済産業大臣、で17社(又はグループ)、

飲料食品で、石川酒造場泡盛の黒麹菌が生成するクエン酸が主成分の疲労回復に効くもろみ酢の製造技術)、中間財の電池とマテリアル系の複合で、ソニーエナジー・デバイス(世界初・ボタン形酸化銀電池の無水銀化技術開発と商品化)、マテリアル系で、東陶機器など(光触媒技術の開発、多機能タイル・塗料・建材への応用、ライセンス事業)、MRO間接生産財金型製造で、インクス(プロセステクノロジーを用いた金型生産工程の熟練レス化及び超短納期化の実現)・・などです。

3.特別賞で、7社。

マテリアル系生産財調製加工で、清川メッキ工業(小型・軽量・消費電力削減に貢献するナノめっき接合技術)・・など。


以上第一回ものづくり日本大賞については、以下の日本機械工業連合会のページが親切に編集されています。

内閣総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」第1回受賞者発表について、
http://www.jmf.or.jp/mono/()