第5回産学官連携推進会議で内閣総理大臣賞を受賞する並木精密宝石は、レコード針開拓の歴史が輝き続けていますが、今は医療内視鏡で世界シェア8割、携帯電話の振動モーターでも世界シェア4割の小さな世界トップ企業です。小さな池の大きな魚とはこのような企業のことを指すのでしょうか・・。
並木精密宝石の精密モータ http://www.namiki.net/
中間財のモーター(電動回転機)は、用途別に産業用、家電・車載用、小型、精密(電子部品)の4分野に大分類できますが、日本企業の世界シェアが高いのが、摺り合わせ型の製品である精密モーターと制御機器の制御系モータです。強さの源泉は、マテリアル系の技術、エレクトロニクス制御の技術、精密加工の技術、・・等々の合わせ技であり、摺り合わせ型のものづくりです。
情報機器用小型モーター
HDD(ハードディスクドライブ)、携帯電話端末・・など、電子部品として使われるモーター:日本電産、松下電器・ミネベア、並木精密宝石・・等々。
詳しくは懇切丁寧な富士経済の次のページがお薦めです。
https://www.fuji-keizai.co.jp/market/06024.html
車載用小型モータ
ワイパー、ドアミラー、電動シート、ABS装置、電動パワステなどで使われるモーター:アスモ(デンソー)、ヴァレオ、ジョンソン、ミツバの4社で世界シェア3割、残りの7割の中の日本企業は、自動車電機、マブチモーター、日本電産や松下電器、ミツミ電機・・等々。車載用はDCモーターがほとんど。用途はボディ系が過半でパワートレイン系が続く。
モーター製造企業の全体網羅では次の矢野経済研究所のページで参照できます。
http://www.yano.co.jp/mrnew/mr0302/C44113630.html
産業用モーター
半導体製造装置や食品機械、あるいは加工機械で使われる制御系モーター:サーボモータは安川電機、シーメンス、ファナック、三菱電機、松下電器、山洋電気、日本サーボ、ギアドモータでは世界シェアの過半を獲得している住友重機・・など。日本企業が強いのは、合わせ技がモノをいう摺り合わせ型製品のサーボモーターとギアドモーター。因みに低圧回転機器だと米国エマソン社が世界トップ。
株式会社グローバルインフォメーションの次のページが参考になります。
http://www.infoshop-japan.com/study/iz35779-industrial-drives.html