電機電子の世界市場の規模は中国のGDP相当の150兆円規模ですが、この電機電子の製造で使われているのが中間財の電子基板(統計上は電子部品の一部で電源基板も含む)です。自動車の電子化で車載用途も増えています。日本企業の世界シェアは3割ぐらいですが、高級品では日本企業が過半を維持しています。
電子基板の製造に関し、JPCA(日本電子回路工業会)の05年度統計で、JPCA会員企業の生産額は1兆5千億円で、国内生産が1兆1千2百億円、海外生産が3千8百億円と確認できます。海外生産比率は25%です。
国内生産の1兆1千2百億円を使われる基材で分類すると、25%の2千7百億円がフィルムベース基板あるいは広義のフレキシブル基板で、内訳は狭義のフレキシブル基板(FPC)が1千9百億円、テープ基板が8百億円です。残りの75%がリジッド基板です。内訳は、4%の4百億円がセラミックスや金属の基板、70%の8千1百億円がガラスエポキシ基材(FR-4やFR-5)やコンポジット基材(CEM-3)の樹脂基板です。