青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

東海地区の生産財流通に関し、自動車部品向けでは、36で前述の地場深堀りグループに加えて、大阪方面からの準地場グループの展開も活発です。

前述の名古屋の槌屋光洋マテリカ江口巌商店・・等の地場深堀りの加工流通企業群と比較すると、これら大阪方面からの準地場グループは、部品の扱いが得意なようです。
黒田電気が電材や化成品系で成長軌道を持続しています。東洋物産は自動車向け金属ファスナー事業で「メタルワンと東欧で事業提携」を発表しました。ウメトクは金型冶工具の材料では先頭集団の代表的存在ですが、この地区でも活発に展開しています。日刊産業新聞の報道だと、テニスのイザワオープンで知られる井澤金属も東海地区の自動車部品向け展開を重点的に進めているようです。
東海と関西の両経済圏の融合が進んでいるとよく言われますが、自動車部品向けでもそのような傾向がみられるようでもあります。

黒田電気

東証1部の黒田電気大阪市淀川区)は、05年3月期で連結売上高1173億円。手元の資料をめくり直してみると1983年9月期が230億円ですから、この20年間で事業規模が5倍に拡大しています。顧客企業のグローバル化を成長エンジンに組み込めたモデルといえましょう。
http://www.kuroda-electric.co.jp/index.php

東洋物産(8月に社名変更してテクノアソシエへと)

東証大証で上場の東洋物産大阪市浪速区)は非鉄業界の老舗。創業は1804年からの伸銅品の黄銅吹き(黄銅精錬)。06年3月期の連結売上高が856億円。セグメント別で、鋲螺2割、金属電材化成品2割、加工品6割。ものづくり支援プロセスの調製加工ではアセンブリコンポーネントを得意とする独特のビジネスモデルを展開。時代の変遷とともに事業内容を進化させてきているようです。
http://www.tobutsu.co.jp/

ウメトク

大阪で阪急梅田駅の横に本社を構えるウメトクは、金型冶工具向け特殊鋼を扱う生産財流通として代表的存在です。ものづくり支援プロセスの調製加工で熱処理機械加工の設備を保有会社四季報で05年6月期の年商が814億円。本社は阪急梅田駅の横にありますが、国内は4工場7支店18営業所、海外は3工場7拠点のネットワークを持つとあります。
http://www.umetoku.co.jp/menu.asp

井澤金属

慶応2年創業の井澤金属の扱い品目は、三菱マテリアルの製品を主力とし、金属材料から粉末冶金、マグネット、電子材料など多品種を取り扱い、同社名古屋支店(傘下に三河安城と浜松の2営業所)の顧客は自動車関連が多い、と報道されています。会社四季報で04年12月期の年商が519億円。
http://www.umetoku.co.jp/menu.asp