青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

生産財流通に関し、東海地区の自動車部品向けでは摺り合わせ型の加工流通の多様なモデルを見ることができます。

大雑把に俯瞰すると、30千もの単体部品が1千もの機能部品に統合されていく製造プロセスで、マテリアル系生産財や耐久生産財の流通では摺り合わせ型の調整加工デリバリー(QCDSのD)が行われています。

豊田通商で「作業服を着た商社マン」という現場重視を表現する比喩があるそうですが、A地点からB地点へとモノを動かす仲介機能と商社金融を主とした在来型の「いわゆる商社的な商社」は、東海地区の自動車部品業界では、それほど盛んではないようです。むしろ東海地区の自動車部品向け生産財流通の主要プレーヤーの殆どは36で前述の江口巌商店光洋マテリカ槌屋のような加工流通の企業で、調製加工(QCD)や摺り合わせ型デリバリー(QCDSのD)で製造付加価値を高めてバリューチェーンに積極的に参画を果たしている、というところに東海地区、あるいは自動車部品業界の特徴があるように感じます。

また全体の取引規模から見れば空き間(Vacuum Market)や周辺(Fringe Market)の高収益商材、特性としては小口取引で多頻度調達される標準部品、例えば金型部品では、通信販売のミスミなども製造現場の現場社員からは重宝されていますから、東海地区は、生産財流通の様々なモデルを凝縮して俯瞰するには面白い地域だと感じます。