液晶ドライバーの製造に関し、テープ基板の製造企業は、ドライバICの製造企業向けに顧客関連のプロセスと営業プロセスを形成しています。
生産財マーケティングの特徴の一つが派生需要の連鎖ですが、パネルメーカーからの派生需要でドライバICメーカーが受注し、今度はドライバICメーカーからの派生需要でテープ積層板メーカーが受注します。テープ積層板メーカーはドライバICメーカー向けのサプライチェーンでテープ積層板や配線板を供給します。
テープ基板の国内生産額に関し、31(中間財の電子基板でリジッド基板)で前述のJPCA統計2005年度版から、電子基板の国内生産1兆1千2百億円の構成比で7.7%、生産額にして8百7十億円、フレキ基板の4割相当の規模と判ります。
44.と45.で前述のフレキシブル配線板(FPC)は、後工程の自動化が難しくて人手を要することから海外生産が2千億円で国内生産の1千9百億円を上回っていますが、フレキ基板よりも付加価値が高いテープ基板では海外生産は例外的です。