青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

起業直後の死の谷を乗り越えるための営業(マーケティングとセールス)に関し、日本電産の永守創業者は出版物や講演を通して様々な研究データを提供してくださっています。

永守創業者は著書*1で「取引をしてもらうには、会社の歴史とか経営者の年齢とかが、大きく影響してくる。・・どこへいっても門前払いを食わされるばかりだった。・・どこのモーターメーカーもやらない、手間ばかりかかって効率のあがらない、コンピュータなどのモーターを一個、二個つくり、細々と息をつないでいた。・・・創業一年目、私は手提げカバン一つで単身アメリカに渡った。空港についてスリーエム社に電話をした。もちろん、ツテモなければコネクションもない。・・受付に始まって、時間をかけて一ランクづつ上の人と合っていく。技術では決して負けない—これだけが私の支えだった。・・・こうして特殊なモーターの注文が三百、五百と取れるようになってきた。」と起業直後開拓営業についての御自身の経験を数ページに亘って紹介しておられます。

*1:「奇跡の人材育成法」永守重信isbn:4569562116