液晶テレビのパネルで使われるバックライトに関し、コストパフォーマンスに優れるCCFL(冷陰極管)への対抗馬としてLED(発光ダイオード)の下馬評が高いのですが、フィリップス社のHCFL(熱陰極管)の登場で、更に混沌としてきました。
レアメタル・ニュース2006年10月16日付は「経産省機械統計によるとバックライトの国内生産が2000年からの5年間で3.6倍の4億9千8百万個に急拡大した・・松下電器照明社の重西孝仁SBUマネージャーはCCFLとLEDの比較に関し、CCFLの発光効率はLEDに比べ約1.5倍。今のLEDだと発光効率が悪くて値段が高くなる。但し、液晶テレビのLEDバックライトは3原色のLEDを使うことで、CCFLよりも色の再現性が良いとされており、消費者がどの程度の価格差を受け入れるかによる」と述べておられます。
また液晶テレビの弱点である残像は「CCFLの常時点灯でLCD画素の状態変化までも照射してしまうこと」が原因ですが、64で前述の蘭フィリップス社は「HCFL(熱陰極管)バックライトによるソリューション」を提案しています。
⇒冷陰極管と熱陰極管 http://www.tlm.co.jp/web/gijyutu/ccfl.html