2007.1.6-3/5 日本の製造業付加価値額 川下の自動車と電機/川上の化学・非鉄・鉄鋼
日本国の競争力を支える製造業の付加価値額に関し、川上の化学・非鉄・鉄鋼からは製造業の2割が、川下の電機と主に自動車の輸送機械からは製造業の3割がアウトプットされています。これらを合計すると製造業の5割をカバーします。
日本国全体の付加価値額では、化学・非鉄・鉄鋼からは4%が、輸送機械と電機からは6%がアウトプットされ、合計では10%をカバーします。
元気印のセットメーカーを象徴する松下電器のプラズマテレビ、シャープの太陽光発電システム、トヨタのハイブリッド車・・の事例は「デバイスの競争力がセットの競争力に直結している」という現実を示しています。
本稿は、顧客関連のプロセスと営業プロセスに関しては、川上と川中のインターフェース、上述でいえば化学・非鉄・鉄鋼などの川上の企業群と自動車部品・電子部品・FPDパネルなどの川中の企業群とのインターフェースに着目しています。製品競争力に関してはマテリアル系生産財と中間生産財(中間財)のファジーなインターフェースに着目しています。これらは初稿の1(マテリアル系の営業プロセス)で前述の通り、生産財取引の特徴が最も凝縮されたプロセスを形成しています。