プラズマテレビの主要デバイスであるPDP向け部材供給で形成されている顧客関連プロセスでは、既存の事業や技術がダイナミックにスパイラル展開していく事例を観ることができます。
PDPに関し、青草新吾の個人的なイメージはCRT、蛍光ランプ、誘電体、陶磁器の絵付け、スクリーン印刷・・・等の要素技術が複合したスパイラル進化です。不連続で革新的な技術というよりも「粋を極めた個々の技術を組み合わせた合わせ技」です。自動車やロボットと同様に「日本向きの改善蓄積型の統合化技術」といえそうです。
次の特許庁レポートで「PDPはLCD(液晶ディスプレイ)に比べて比較的簡単な構造。PDPの製造では、蒸着やフォトリソなど半導体製造に用いられる技術、圧膜印刷や焼成のようなプリント配線板やハイブリッドICなどに用いられる技術、さらにサンドブラスト法などガラス加工に用いられる技術、そして真空排気、ガス封入、封止のような真空管やCRTに用いられる技術などが応用されている」とまとめてくれています。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/16info_plasma_dis.pdf特許庁)
http://jp.fujitsu.com/group/labs/downloads/techinfo/techguide/pdp.pdfPDPとは)