PDPの画素製造工程ではガラス基板に絵付けを焼き固めていくように背面板と前面板を形成していくとのことですが、松下電器の広報では「正に日本ならではの備前焼のような工程」と表現していました。
PDPのパターニング(電極・誘電体・隔壁・蛍光体RGB)は感光性ペーストを多用する印刷技術なので「絵付けの焼き物」と比喩されます。83で前述した液晶パネルのTFTパターニングが半導体分野で進化したフォトリソグラフィであるのと対照的です。
PDPパネルの背面板はガラス基板に電極・隔壁リブ・蛍光体を配列した発光体ですが、この背面板製造に関し、松下電器は東レの感光性ペースト法隔壁形成技術(≠サンドブラスト法)を採用し、東レは松下プラズマディスプレー(MPDP)に25%を出資して技術供与を行い、背面板ペーストを供給しているそうです。一方で、大日本印刷と旭硝子は北九州市にディー・エー・ピー・テクノロジーを設立して、同様な展開を図っています。
http://www.toray.co.jp/news/elec/nr981021.html 東レの背面板]
[ http://www.agc.co.jp/news/2001/1005.html ディエーピー背面板]