青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

日本国GDPと国民総所得に関し、薄型テレビ向け高級フィルムの貢献度合いが高まっています。

製造付加価値額の産業別で、化学産業が自動車を含む輸送機械を逆転し最大産業に踊り出たこと43で前述の通りですが、化学産業の主要な成長ドライバーの一つ薄型テレビ向けフィルムです。様々なプレーヤーが群雄割拠して様々な得意技で様々なアプリケーションをリードしています。少数企業への寡占が進んだ例えば自動車のトヨタや鉄鋼製品の新日鉄JFEとは対極の様相です。
薄型テレビ向けの各種の高級フィルムは、プロダクトライフサイクル(PLC)の成長ステージなので、教科書的には「成長期では差別化戦略と自社製品の市場浸透戦略が重要」となります。筆者/青草新吾のイメージでは、技術開発と先行投資が活発に行われる中で離散集合を繰り返しながらの顧客関連プロセス、供給が逼迫する中での出荷と少しでも需要が緩和すると急激な値下げと価格交渉の営業プロセス・・・と様々なドラマが展開されているものと推察します。