青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

PDP光学フィルターのトップランナーは旭硝子と三井化学です。実態との乖離が目立つ産業分類や株価欄で言えば異業種対決となります。

旭硝子反射防止フィルム(商品名:アークトップ)とガラス板を自社製造し、電磁波シールドについては81と82で前述のスパッタリングでフィルム原反への透明導電膜の成膜を行い、これらをラミネートしています。旭硝子の最終出荷工場として精密貼り合わせ旭硝子から受託しているのが16で前述したジャスダック上場で姫路市フジプレアムです。フジプレアムはガラスを使わないPDPフィルターやリアプロジェクションテレビ用光学フィルターのマーケティングも行っています。
三井化学PDPフィルターはガラス板と張り合わせるガラスタイプの電磁波・赤外線遮断フィルム(商品名:フィルトップ)に加えて、ガラス板を使わないフィルムタイプ(商品名:フィルファイン)を市場投入しています。半導体産業新聞2006年1月10日付で「三井化学は、PDP光学フィルターでガラスタイプフィルムタイプを合算すると世界シェア35%でトップ、生産は名古屋工場で年産1800千枚の能力に引き上げた。フィルムタイプのフィルファインは、ガラス板タイプに対し軽さは従来比12分の1、薄さは従来比10分の1となっている。」と報道していました。
生産財流通の加工流通あるいは調製加工ということでは、板ガラス加工の三芝硝材の子会社で光学フィルターの加工専門会社であるピーエルジーは、2006年9月にPDP用光学フィルターの生産能力を現況25%増の月間250千枚体制に拡大する、と報道されています。またジャスダック上場の日本ミクロコーティングPDPフィルムの受託加工に関し、日経新聞2006年9月27日付で「最終顧客のパイオニアの増産で画質を調節するフィルムの受託加工が拡大」と報道していました。
http://www.agc.co.jp/news/2002/0529.html 旭硝子
http://www.soc.co.jp/news/pdf/051021Hybrid4.pdf PDP光学フィルターの参考図