青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

83-1/3 生産財のFPD部材供給で中華圏と韓国

FPD向け部材供給ビジネスでは、民主主義の台湾、中華圏の中の更なる小中華ともいえる韓国、共産党独裁と言論統制が残るなかで近未来の国家のあり方を模索中のやや混沌とした中国といった多様な中華圏の理解が欠かせません。

2003年に来日された李昌植氏(学校法人育英館・顧問/元延辺大学教授)が正論2006年11月号で発表された「今こそ中国は日本を必要としている」はとても参考になりましたので、筆者/青草新吾の要約で以下に引用させて頂きます。

経済成長に伴う”日本無視論”は今時の中国人の普遍的な対日認識になっている。今頃の中国では欧米志向の政治改革の主張が主流を成している。(しかし)私はむしろ逆に今こそ日本中国にとって一番必要な時期であると思う次第である。なぜ今更日本なのか。それは一語でいって、日本は東洋文化という土壌のなかに、初めて西洋の近代立憲政治の種を花咲かせるのに成功した国だからである。
経済・社会領域で学ぶものは、日本型の社会主義である。私は社会の均質化の面では日本型の社会主義は、中国にとって立派なモデルであると思う。筆者は日本全国を旅行する度に、日本はどうやってここまで地域間の均衡が保てたのだろう、と一人で呟いたものである。日本に比べ、中国の地域間格差は一概にはいえないが十倍以上もあるところがかなり多い。上海貴州省ではGDPで二十倍も差がある。私の生まれ故郷の吉林と自宅のある上海の収入や物価の格差をあげても、平均で4、5倍ぐらいの差はある。均等でしかも高い所得水準や教育レベルは、日本にバランスのとれた高度に発達した現代文明社会をもたらし、訪れる外国人を魅了している。信じない人が居たら、自分の目で確かめたり、研究したりするがいい。自ずから判断が付くはずである。
政治・法律領域で学ぶべきものは、明治以来の日本では、上から的な官僚主義(国粋主義)的な方向の進展と共に、下から的な市民的普遍主義(民主主義)的な方向の進展も同時に進行してきたという事実である。日本では戦時中でさえ、立憲制による三権分立が行われたのに対し、中国では”共和制”の今でもそれが成されていない事実からも察しのつく話である。私は、今後の中国の発展にとって国家主義から民主主義への方向転換は絶対不可欠の条件だと思う。度を越える国家主義は、実に危険であることも日本の経験が教える通りである。

中国では現実にあるがままの日本を知る方々の多くは親日的であり、日本との接点をお持ちでない方々ほど共産党保守派(=左派)のプロパガンダの請け売りで反日的言動をとる傾向にあるというのが一般的な傾向のようです。