84-1/5 日本の貿易相手国で米中逆転
日本国の貿易額統計の相手国別で、2006年度は戦後初めて中国が米国を上回りました。日中経済の相互補完関係の強まりを示す象徴的な統計となりました。
電産新報2007年5月21日付で財務省の貿易統計速報を紹介していましたが「これまで中国に香港を加えると04年度から米国を上回っていたが、06年度は中国単独で最大となった。貿易額は日中間が16.5%増の25兆4,276億円に対し、日米間は10.3%増の25兆1,608億円と僅かではあるが日中間が上回った。(尚、日本の2006年度貿易額は145兆8,678億円。輸出と輸入の内訳は、)日本からの輸出は13.4%増の77兆4,609億円と5年連続で過去最高を更新。輸入は68兆4,069億円と5年連続で過去最高を更新。差し引きの貿易黒字額は前年度比16.4%増の9兆540億円と2年ぶりの増加。」と報道していました。
上述から、日本国の貿易額145兆円の17.4%が日中貿易(25.4兆円)、日米貿易も17.2%(25.2兆円)ということで、この米国と中国の両国で34.6%を占めていることが判ります。