青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

85-2/4 非鉄金属と電線

三井金属の中間素材や住友金属鉱山の電子・機能材などの非鉄製錬7社から電子材を担当する部門の業績を抜き出して合計すると、2008年3月期予想で年商8千5百億円、営業利益667億円です。

非鉄製錬系企業による電子材料事業は、業界横断的に見渡すと一大産業のイメージを得られます。統計的に目立ちにくいのは、企業別の統計からはまとまった大きな数字がでてこないからです。これは各社の得意分野が多様でしかも多品種少量であるためです。
59で非鉄金属業界のサブ業界である電線業界電子・電装向けを記述しましたが、同じくサブ業界の非鉄製錬の各社は、金属の製錬過程でできる副産物を応用するところからスタートして様々な電子材料への進化と多角化で成功しています。
日刊産業新聞2007年5月23日付の報道から抜粋しますと、2008年3月期の予想は、年商と営業利益(営業利益率)を単位億円で、三井金属(中間素材)が2690/180(6.7%)、住友金属鉱山(電子材料・機能性材料)2400/161(6.7%)、新日鉱ホールディングス(電子材料)1560/110(7.1%)、三菱マテリアル900/110(12.2%)、DOWAホールディングス630/75(11.9%)、古河機械金属163/21(12.9%)、東邦亜鉛110/10(9.1%)、です。特に営業利益率10%超高収益なのが、三菱マテリアルDOWA古河機械金属の3社の電子材事業です。
また品目別にみると、日鉱金属は82で前述のスパッタリングターゲットで売上高912億円で営業利益91億円と高収益を見込んでいます。