青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

2007-06-16 86-2/4 電子部品の内訳で受動部品 村田製作所やTDK

電子部品の内訳で、受動部品については村田製作所TDKのような素材から部品までを一貫加工する企業の強さが際立っています。

日本生まれの素材に関し、日本で発明されたフェライトを世界で初めて工業化したのがTDKで、チタン酸バリウムを使った積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界ナンバーワンが村田製作所です。
産経新聞2006年12月6日付はフェライト応用製品の事例として「インダクター(コイル)は携帯電話ではノイズ除去フィルターとして10-15個が搭載される。」と紹介し、フェライトの用途と需要の拡大について「TDKの創業者・斉藤憲三の出身地で草創期から生産拠点を構えた秋田県にかほ市(旧平澤町)にTDK歴史館がオープンした。(ここでは)当初は軍用無線機に用いられたフェライトが、戦後はテレビステレオに使用され受容が急増した経緯がわかる。電子機器小型化の流れを決定づけたのは51年松下電器が発売した薄型ペッパーラジオ世界初積層技術を使ったTDKの部品が採用された。」とレビユーしていました。
TDK電子材料部門の2006年度業績に関し半導体産業新聞2007年6月13日付が「電子素材部門は7588億円、製品区分別の内訳は、電子材料1992億円コンデンサフェライトコアなど、電子デバイス1982億円でインダクティブ・デバイスと高周波部品、記録デバイスが3048億円でHDDヘッド、その他電子部品は566億円。牽引役は業界二番手の積層セラミックコンデンサ(MLCC)。0.22ファラッド以上の大容量コンデンサMPU高周波化に対応する低ESL(等価直列インダクタンス)の伸張が目立つ。FPDテレビの普及、携帯電話の高機能化に伴い、咋今、MLCCは爆発的な員数増加を起こしている。」と報道していました。
村田製作所は「よい電子機器はよい部品から、よい部品はよい材料から」を理念に掲げていますが神戸大学教授の加護野忠男氏の推薦図書「利益が見えれば会社が見える」*1では「村田製作所(以下本社)は、原材料から電子部品まで垂直統合型の一貫生産体制を採っている。本社は電子材料と半製品を製造し子会社に供給し、子会社は本社から購入した材料や半製品を電子部品に加工して再び本社に納入するとともに既存製品の日常的な開発も行う。」と記述されています。

*1:「利益が見えれば会社が見える-ムラタ流情報化マトリックス経営のすべて」ISBN:4532149495