2007-06-16 86-4/4 日本の強みは機能材料・機能部材
国際競争力が強い日本の製造業の「裏の競争力」の一つが、資源から元素抽出されたマテリアル生産財に更なる機能と価値を付加してマテリアル系生産財に仕立て上げるプロセス技術です。
松下電器の材料開発に関し、2005年9月1日付電波新聞は「パナソニックエレクトロニックデバイス(PED)の北代社長(当時)は、韓国・台湾・中国との競合に関し、コモディティと言われる部品は、この5年ぐらいで材料、製造設備さえ買えば誰でも同じものを作れる状況になっている。・・・・こうした競争相手が真似のできない高付加価値部品やモジュールを作らなければ生き残れない時代だ。・・・・材料をみても非常に加工した材料を使っている。材料を分析して作っても同じものができないのは様々な材料を混ぜたり、焼いたりする加工を施しているためだ。それがモノ作りのノウハウになっている。ブラックボックス技術をたくさん作っていなければ中国、台湾、韓国の部品メーカーに入り込まれてしまう。」と報道していました。