青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

88-2/3 エネルギー効率トップのニッポン鉄鋼産業

産業別エネルギー消費に関し、日本の鉄鋼産業のエネルギー効率(製品単位当りエネルギー消費量)は世界トップで、中国や米国の鉄鋼産業よりも2割ほど省エネです。正に産業集積による競争力の典型事例といえます。

日本鉄鋼連盟2008年夏開催の北海道洞爺湖サミットに向けて2013年以降の地球温暖化対策の国際的枠組となるポスト京都への提言を発表しました。
馬田一会長は日刊産業新聞2007年5月21日付で「提言のポイントの一点目はなどCO2主要排出国参加は不可欠ということ、二点目は産業ごとの効率目標(産業別エネルギー効率)のグローバルな設定(セクター別アプローチ)を求めたことだ。京都議定書は米国、中国、インドなどが参加しておらず世界の30%しかカバーしていない。しかも議定書による国ごとの削減目標は、過去の削減努力や現在のエネルギー効率を反映しておらず客観的合理性に欠け衡平性に乏しい欧州連合(EU)が提案するキャップ・アンド・トレードで仮に日本の鉄鋼業にキャップ設定され、中国、インドにキャップ設定されなかったとすると、エネルギー原単位が世界一優れた日本国内の鉄鋼生産に制約がかかり、エネルギー効率の悪い国へ生産がシフトする『炭素リンケージ』が生じる。鉄鋼以外の産業でも同じことが言え、地球規模のCO2排出削減に逆行する。日本の現在の技術を全世界の鉄鋼業に適用すると約3億トンのCO2が削減できると試算され、電力では約17億トンが可能という。日中協力は重要となるだろう。」と述べておられました。