青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

2007-9-8 97-3/3 リチウムイオン電池の進化

リチウムイオン電池の進化は続きます。電極の活物質や電解質の研究も進んでいます。

上述の村田製作所が開発し出展した電子部品用のチップ2次電池に関しレアメタル・ニュース2007年4月16日付は「セラミック製固体電解質を使用した2次電池世界初。このチップ電池のチップサイズは4mmX4mmX1.5mm。放電容量は120マイクロアンペア時(6マイクロアンペア)、充放電サイクル数10回程度。耐熱性に優れ、SMDに対応でき、自己放電がない、などから、パソコンや携帯電話のバックアップ電源、SRAMなどのメモリ用電源、マイクロマシン用電源、無線ICタグ(RFID)電源、などが考えられる。」と紹介していました。
レアメタル高騰への対応も進められています。正極材料リチウム酸化物に関し、携帯電話の生産量で世界2-3位のサムスンは、レアメタル・ニュース2007年6月8日付けによると、電池製造を担当するサムスンSDI(三星電管)が、ニッケル系のNCA(LiNiCoAlO2)でパワーツール向けを実用化したものの、更にニッケルを使わない鉄系のオリビン(LiFePO4)なる正極材料の開発を進めているそうです。ニッケル系では元々はNCM(LiNiCoMnO2)が安全性も高くて有望だったのですが、容量が低くなるために最近のニッケル高騰でコストメリットが薄れてしまったようです。更にここにきてのコバルト高騰で、ニッケルもコバルトも使わないで済むオリビンへの期待が高まる一方とのことです。
また負極材料では、スズ合金メッキで低コスト・高容量の開発も耳にしたことがあります。