青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

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101-3/3 球状シリコン太陽電池で京都クリーンベンチャー21

球状シリコンの太陽電池では、京都のクリーンベンチャー21(CV21)が次月2007年10月に国内初の量産立ち上げに踏み切るそうです。

球状シリコンが優れているのは1)省資源でバルクシリコンのような切り代(カーフロス)が発生しない、2)省エネで製造に要するエネルギーが少なくて済む、の2点です。
95で京都のクリーンベンチャー21(CV21)と姫路のフジプレアム及び加国/Photowatt社の協業に触れましたが、Elctronic Journal 2007年9月号は「京セラセミも(球状シリコン太陽電池を)開発中だが、(京都の)クリーンベンチャー21(CV21)が最初に量産化を実現する。10月から1MW規模で量産を開始する。カナダPhotowatt Technologiesからシリコン球の供給を受けて、CV21がセルを、フジプレアムがモジュールを生産する。集光型球状シリコンは、炉の中で溶融シリコンを滴下し、12m下に落下させて作るので、カーフロスが発生して原料が無駄になるスライス工程がなく、シリコンの使用量を1/5に削減可能だ。モジュールの変換効率10%。」と、また半導体産業新聞2007年1月31日付で、協業の内容は、球状シリコンの製造歩留まりで課題を残す日本の2社と、球状シリコンの実装技術で課題を残すカナダ企業との相互補完の協業とのことで、フォトワットテクノロジー社が供給する球状シリコンをフジプレアム&CV21が基板に実装しモジュール化し、モジュールをフォトワットテクノロジー社に供給するとともに、独自ルートでも販売していく、と報道されていました。
セミフィラーは正極と負極が球状シリコンの中心点を挟んだ対極に位置しているので、様々な形状に対応できます。半導体産業新聞2006年12月13日付で「京セミのスフィラーは、直列でも並列でも自由に接続できる。真上からのみ光が入射したときの変換効率は13%程度だが、散乱光や拡散光など3次元的に受光した場合には、24%まで変換効率が高まる。フジプレアムは反射鏡と実装基板との組み合わせで効率を高め、同じ発電量であれば、従来の多結晶シリコン太陽電池に対して五分の一程度のシリコン量で済む。京セラも球状シリコン太陽電池の研究を進めている。」と報道していました。