青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

104-2/3 スイッチング電源の市場規模

スイッチング電源に関し、JEITAは、2010年世界販売高1.72兆円、2006年から2010年まで年平均6.2%の成長を予測しています。

スイッチング電源は、携帯電話のアダプターから基地局電源、あるいはFA機器や半導体製造装置などの産業機器向けまで多岐に亘ります。電子機器に使用される直流安定化電源は、1)スイッチング方式、2)シリーズ方式、3)サイリスタ制御などのその他方式、の3通りですが、今は小型・軽量なスイッチング方式が9割以上を占めています。
以下、JEITA(電子情報技術産業協会)が発刊した2007冊子「スイッチング電源の現状と動向」からの抜粋を下述しておきます。2006年の世界市場は1.49兆円。JEITAグローバル統計加盟日本企業の販売合計は3千9百億円で世界販売高の26%。内訳は、海外販売が2千1百億円、国内販売で1千8百億円(国内生産1千4百億円)です。需要分野は、産業機器26%(制御・計測・医療など)、民生機器27%(薄型テレビなど)、通信機器25%(移動体通信基地局など)、その他22%(コンピュータと事務機器)。供給パターンは、8割カスタム電源で、2割が標準電源。外形は、ACアダプタ、モジュール型電源・オンボード電源(ブリック型電源)、ユニット型電源に大別されます。スイッチング電源は米国NASAで開発され、1970年頃から製品化されて以降の30年間で、電源のサイズは約1/10に縮小しているそうです。