青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

105-2/2 エネルギー変換部材

エネルギー変換に係る機能部材(マテリアル系生産財)の機能を高めることで省エネが推進されています。

エネルギー変換自動車エンジン燃費改善に関し、日刊産業新聞2007年10月25日付は「神戸製鋼所は、次世代型として開発した超高強度弁ばね用鋼(KHV12N)が国内大手自動車メーカーのエンジンで初採用されたことを明らかにした。このKHV12Nは疲労強度を規格鋼に比べて50%引き上げており、弁ばね小型化するとともに、約2/3に軽量化でき、乗用車であれば約2%燃費改善エンジン小型化による歩行者安全向上が可能になるケースが確認されている。同社は弁ばね用線材で世界の50%シェアを持つトップメーカー。神戸製鉄所で銑鋼から一貫生産している。エンジン内摩擦によるエネルギーロス(フリクションロス)は、熱損失以外の損失の4割に達し、そのうち動弁系のフリクションロスが15-50%を占める。弁ばねの軽量・小型化が動弁系のフリクションロス低減につながるため燃費向上に非常に有効とされている。」と報道していました。
エネルギー変換に係るマテリアル系生産財で、変圧器コイルで使用されているアモルファスに関し日経2007年8月14日付は「日立製作所は、中国企業に(アモルファスを使った)配電用変圧器の技術を供与する。ロイヤルティ収入を得るとともに省エネによる二酸化炭素削減分を排出権として取得する。アモルファス変圧器は、電気を供給していない待機時電力を従来のケイ素鋼板を使った変圧器の約五分の一に抑える。配電時を含めた全体でも1-4割程度省エネ効果が得られる。子会社の日立産機システム中国山東の変圧器メーカー、魯能瑞花と技術提携した。鉄心に非結晶(アモルファス)合金を使った高効率の変圧器の設計や生産技術などの改善を支援する。中国配電用変圧器市場は日本とほぼ同規模の年7百億円以上と見られ、新設需要向けに売り込む。」と報道していました。
アモルファスと同様に変圧器やモータで使用される電磁鋼板の需給逼迫に関し日刊産業新聞2007年9月4日付は「高炉筋によると、省エネニーズの高まりで日系高炉が得意とするハイグレード品の需要が今後ますます増加する見込み。変圧器で使われる方向性電磁鋼板フル稼働状態が続いている。モータコンプレッサーなどに使われる無方向性電磁鋼板も昨年比10%程度の増加が見込まれる。無方向性電磁鋼板のアジア地区における需要は年間6-6.5百万トンで、中国4百万トン前後。中国ミルを中心に能力増強が図られているが、供給能力が追いつかない状態が続いている。」とレポートしていました。