青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財営業でイノベーション共創と社会貢献を目指す。

139-1/2. 金文学さんの助言「日本人の中国認識を曇らせる孔子と老子」 

日中韓三国に精通する金文学氏は「日本人の中国認識をダメにしているのが、孔子老子などの古典漢籍に登場する理想像の中国人と、現実の中国人を混同してしまうこと。」と指摘しています。

金文学氏は、孔子老子などの古典漢籍に出てくる理想像惑わされずに、現実の中国人を直視すること」を薦めています。金文学氏は「中国の古典漢籍に表れる中国人のイメージに、日本人は古来憧れをもってやまなかったが、実は孔子孟子老子など、古典が盛んに唱えているのは、むしろ中国にそのような優れたものが欠乏しているからこそ、理想像としてこうあるべきだと教示を与えているのだ。実はこの点が日本人の中国認識をダメにしているのだ。」と指摘する一方で、中国の国民性についての正鵠を射たイメージ把握の好事例として「へーゲルは、中国社会では共同精神、道徳心、学問、芸術、宗教など精神に属するすべてのものが欠けていると指摘している」と近著「混(フン)の中国人」*1で紹介しています。
中国人のイメージについて中国専門家の宮崎正弘氏が持つイメージ「中国人95%素朴で善良な人々だ。(残り5%権力側に立つ)共産党で出世していく輩というのはその場その場で嘘をついて難を逃れ、逆に他人を陥れて、のし上がってきた人間といえる。」と、また中国出身の石平氏の説明「中国の庶民がみんなそうだとはいいませんが、日本からいってビジネスで付き合う相手は、みんなそんな人たちだと思った方がいい。」を2008年7月の137で前述しました。中国人(漢人)の負のイメージでは「正直者が損をするお国柄」「水に落ちた犬を叩く」「墓を暴く」「ニセもの文化」「ペテン文化」「汚職が政治文化」・・といったものがあります。
親日台湾人が持つ中国観中国の国民性について台湾団結連盟代表/林建良氏は台湾人中国人違いに関し「中国人は会った瞬間に相手との上下関係を見極めて、自分の方が上ならすごく威張るし、下なら気持ち悪いほど媚びてくる台湾人が、中国人と一度でも会ったら、自分は中国人じゃないとわかる。態度物事の考え方があまりにも違いますから。」と季刊詩(わしズム2008年春)で述べておられました。軟土深堀(相手が弱いとみれば更に付け込んで噛み付いていけ)を説明するブログhttp://vaccine.sblo.jp/article/4787986.html もありました。
中国研究家の宇都宮慧氏はWILL[2008年10月号]「中国は文化大革命で独自の道徳観や思想・哲学であったタオイズムを否定し、古来からの伝統文化、宗教をも破壊し尽くした。現在中国には、愛国主義以外には何もない、といっても過言ではない。・・そこには先進国にふさわしい高度な精神文化芸術文化がない。・・長野聖歌リレーでみられたように“憂国”に関することであれば外国で暴動さえ起こすような人間は、欧州人や保守的な米国人が最も嫌う。北京五輪開催式でみられた国威発揚のためには何でもあり中共には、世界が呆れた。」と述べておられました。別冊宝島「ヤバい中国人(マスコミが触れないおから国家のタブー)」*2は日本人駐在員の座談会での発言として「儒教の教えって、ごく当たり前のことばかり。それが中国では学問になってしまった。それはいつまでたっても中国人には当たり前のことができなかったからじゃないか。もし孔子日本で生まれていたら無名のままで終わっていた。」「払ったもん負けの世界。相手に対して有利な立場でいる秘訣は、支払いを延ばし続けること。」「目先の儲けに走って、先のことを考えないのは中国人の典型ですね。まぁ過去も省みないんだけど。」「愛国心ご都合主義ではないか。チベット問題で起こった中国各地の反仏デモでは、デモ終了後の路上はポイ捨てされたゴミだらけ。なかでも目立ったのが、足跡がついた中国国旗。この人たちの愛国心やメンツって何なんだと。」を紹介していました。産経新聞福島香織記者は、著書*3で「お上の発表を疑ってかかり、隣人のうわさ話や経験からくるカンで動くのは中国人の昔からの習性だが、ネットはそんな中国人の伝統的口コミ情報文化完全にマッチしている。中国のネット人口1.6億人。このボリューム、統制しきれるものではない。中国に限っていえば、ネットは最も自由で庶民の本音を反映した、最強の口コミメディアなのだ。」と記述していました。
冒頭の冒頭の金文学氏は「孔子の中国盗跖の中国こそコインの裏表のように中国人と中国文化の両面を形成している。中国および中国人に係わる理解が孔子に偏ると、大盗賊だった盗跖のような盗跖的人間盗跖的社会が見えなくなる。」と指摘しています。「日本人は、まじめで正直で、中国人とは対極の国民性の持ち主である。一言でいえば、大陸民族である中国人は、ずる賢く謀略的で、強(したた)かな民族である。極端に言うと混(フン)の中国人にとって“約束を守るのは馬鹿”であり、そこに罪悪感はともなわない。ときに正直な人間損をするばかりか、軽蔑すら受けるのが中国社会である。長い歴史のなかで戦乱と王朝の興亡をくりかえしてきた中国人は、世界のどの民族よりも複雑で老獪な渡世の知恵にたけている。それはいい悪いの問題ではなく、彼らの生存のために編み出された究極の文化だ。」と前書きで述べています。以下、中国の国民性について「孔子の中国は標榜する表のスローガンであり、裏の実質は盗跖(大盗賊)の中国が数千年来中国を支配し、中国の体制、思考、国民性などを決めつけてきた。毛沢東階級闘争造反有理は、匪賊原理の焼き直しに過ぎない。・・・一人の人物の中に主人たる傲慢な性格と、奴隷のように卑屈な性格が混在する主奴二重構造こそが、数千年の体制を生き抜いてきた中国人生きる知恵であり、さらに陰湿な国民性を生み出した張本人。魯迅は中国人の国民性の中にある陰湿性を深刻に反省し、自己批判してきた知識人である。・・・中国の歴史が謀略に充ちた闘争の歴史であるように、中国人は謀略的民族である。もし利用価値がないとなれば、直ちに裏切ったり、裏切られたりする。このような傾向は日本人の想像を絶する。・・・中国人の整人術(人を制する術)は陰湿的で陰謀的でさえある。中国人がいるところには必ず中華料理と、中国人的整人術がある。やるかやられるか、中国文化は本質的意味合いでは、道徳志向文化ではなく、道徳を踏みにじる形で現れる謀略的文化である。・・・元来、中国人ウソに対する忌避道徳的束縛感など持っていない。ウソをつくことは、いたるところでつばを吐くのと同様、中国人の日常的行為である。ウソ偽物作りは、中国の数千年の独裁王朝体制で特別に成熟してきた中国文化の一種であり、中国の国民性の大きなファクターでもある。・・・実用性は追求しても、抽象的思考力弱いため、理性的思考無縁である。知を求める欲はあるが、真を求める欲持ち合わせないのが中国人である。・・・理論的論理思考の欠乏ゆえ、中国では多数の事象を、ある種のにまとめても、理論的な学問や科学まで昇華させることはできなかった。術はあくまでも手工技術技巧であって、論理抽象的思考思想による高度な研究の産物である。・・・・在日中国人の知識人、林思雲氏は、理性的思惟が欠如しておれば理性的科学は望めない。科学を基礎として成り立つ近代化も実現するはずがない。」と分析しています。
中国人が好きな色ですがCORRiER Japon[2008.7]は「青がイメージカラーのペプシ中国販売用の缶を赤色に変えた。中国では赤は財産を、黄色は名誉を意味する。そこに中国共産党のカラーが赤であるため、中国では、この2色があらゆる場所で使われる。」と韓国の中央日報の記事を紹介していました。国家単位の経済発展を予測する上では、文明と文化で共有される規範や価値観などが大きな要素を占めます。筆者/青草新吾の生産財営業を通した限られた対中経験からは「中国人は従業員どうし横の連携乏しい」と感じています。よく「中国人エリートは、教えてもらったこと自分だけの財産にしてしまう傾向が極端に強い。」といわれますが同感です。

*1:「混(フン)の中国人」金文学著 ISBN:9784396613174

*2:別冊宝島/ヤバい中国人」宝島社 ISBN:9784796664479

*3:「危ない中国 点撃」福島香織ISBN:9784863060296