青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

143-2/3. 今回の世界同時不況

今回の世界同時不況では、自動車業界はバブル崩壊的な要素が大きく、グローバル生産が07年レベルに回復するのは2015年以降になりそうです。電機業界は、品目にもよりますが、2010年頃になりそうです。

米国発金融危機に始まる今回の世界同時不況では、金融業界だけをみると日本の打撃は先進国では最も軽傷で済んだのですが、実体経済では先進国中で日本が最も悪い状況になっているようです。日本の金融業界は日本中心のビジネスですが、自動車電機の両業界ともにグローバル展開が進み、しかも米国消費への依存度が高いからです。特に自動車バブルというか・・・バブル崩壊の要素が大きな自動車業界はとてつもなく大きな打撃を受けてしまいました。日本国内で進化してきたトヨタ生産方式ですが、米国ではいつのまにか“社会主義的な計画経済”に陥っていたかのようです。膨大な完成車在庫を抱えていたことが判りました。部品メーカーも膨大な部品在庫を抱えていたことが次々と判明しました。1次、2次、3次と、サプライチェーンの川上にいくほど生産回復が遅れていきます。基礎素材需要激減に関し日刊産業新聞2008年1月29日付は「日本アルミニウム協会の発表によると、08年12月の単月は、3ヶ月連続で大幅な減少。自動車向けに至っては約4割の落ち込み。アルミ箔で電子部品のコンデンサ向け7割減少。」と需要激減の凄まじさを報道していました。
恐慌回避のために世界各国が緊急策を打ち出す中で、日本では相も変わらずの平和ボケした報道政争が繰り返されています。恐慌回避と経済安定化のメドがつくまでは挙国一致の取り組みを期待したいものですが・・。