青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

146-2/3. サブプライムの危機から見えたトンネル

サブプライム問題に始まる金融危機実体経済の悪化という危機のトンネルを抜け出した後の世界市場について多くの方々が“低価格品への需要シフト”や“モジュール化への一層の動き”を予想しておられます。

電機関連企業2009年度入社式で、パナソニックの大坪文雄社長は「新興市場や低価格品への需要シフトという市場構造の変化も起きている。当社は、この変化を新たな発展へのチャンスとし、次の成長への挑戦を始めている。」と、また日本電産永守重信社長は「夜明けは必ずやってくる。やってくる新時代は省エネ・エコ・軽薄短小・ハーフプライスの四つのキーワードが主点となる。過去最大の困難に直面しつつも同時に、これまた過去最大のチャンス到来を迎えている。まさに明治維新の時と同じような変革が求められている。自己革新の実行が必要なときでもある。」と、またニチコンの会長CEOの武田一平氏電波新聞2009年4月7日付で「今の延長ではないような気がします。これまで先行投資が多く、あまり芽が出なかった回路部門、電源部門、亀岡のモジュール部門、草津の応用機器部門が、不況期を乗り切った後は、当社の希望の星になると期待しています。部品メーカーでも回路が分かる部品メーカーでなければ生き残れないのではないでしょうか。例えば、アルミ電解コンデンサで言えば、今までのように単体で作って売っていくことは続かないと思います。ハイブリッド車用は、コンデンサ単体での納入ではなく、お互いの技術を持ち寄ったコンデンサモジュールの形で納入しています。」と述べておられました。