青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財営業でイノベーション共創と社会貢献を目指す。

2017-12-23 207 日馬富士のモラハラと東芝経営陣の内向き政治性

日馬富士傷害事件は、典型的なモラルハラスメントのパターンを世に知らしめてくれました。加害者の日馬富士の発言「貴の岩は礼儀礼節を忘れずに頑張って欲しい」は「加害者が自分を正当化してしかも被害者面までするモラハラそのもの」です。東芝の経営危機は、「ミッションへの忠誠を誓うプロ意識」を欠いたサラリーマン経営者の属人化と私物化の被災状況を世に知らしめてくれました。

 東芝について言えば「東芝が6千億円の増資をできた。引き受けたのはすべて国外の投資家である。増資が可能ならば、最も将来性があるメモリー事業を売却する必要などないではないか。日本の銀行団は東芝に対して、メモリー事業の売却による債務超過の回避と貸付金の返済を迫るだけだった。本来は、貸付金をデット・エクイティ・スワップで資本化して債務超過を回避し、メモリー事業を支援すべきでなかったのか?」という日経新聞(大機小機)2017.12.22付コメントはその通りだと思います。・・・・東芝の経営危機は「ウエスチングハウス買収という、身の丈を超え適切な事業ポートフォリオからも逸脱した事業の選択と集中の誤りに起因する」(東京理科大学教授の若林秀樹氏、日経2017.11.17)ものです。明らかに経営体力を超えた案件にチャレンジするにあたっての合理的な判断を伴っていたのか、それとも空気に支配され*1て突き進んでいったのか・・。
>https://blogs.yahoo.co.jp/itinnovationconsulting/66003718.html?__ysp=6KGw6YCA44Gu5rOV5YmHIOWwj%2BadvuS7gQ%3D%3D
以下引用。破綻企業における経営幹部の最大の特徴は、社内政治力がとても強いことというのも尤もだと思う。役職・立場・人間関係をてこに仕事をし、そこにはロジックはなく、経営リテラシーと実務能力が低いのも特徴といい、議論の大半が経験談と持論であり、ロジック・理論・データは彼らの議論には存在せず、事実に基づく戦略論が苦手勉強していない、したがって、スタッフへの丸投げがとても多い、というのもよく理解できる。以上引用。

*1: 「空気の研究」山本七平 ISBN:9784167306038