青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財営業でイノベーション共創と社会貢献を目指す。

2018-12-30 217.TPP11で事業の高付加価値化と働き方改革を

本日発効したTPP11は、日本の中堅中小企業、地方企業と勤労者が発展していくインフラとして活用しましょう。働き方を、個人重視の自律分散型に変えて”創造性や革新性が求められる仕事”を担う人材を集め、事業の高付加価値化を進めていきましょう。

TPP11は世界GDP約13%、総人口約5億人の環太平洋地域の自由貿易圏となります。日本政府の試算では、日本のGDP底上げ効果が年7.8兆円、雇用創出効果約460千人だそうです。11カ国に続いて、台湾比国泰王国尼国(インドネシア)などが加わってくれば、環太平洋からインド洋につながる経済圏へと広がっていけます。・・・・TPP11を追いかけて2019.2には世界GDPの2割を占める欧州(EU)との日欧EPAが発効します。この時点で、日本国が参加する自由貿易圏は、世界GDPの約3割貿易総額の約4割となります。・・・・米合衆国はトランプ政権がTPP12から離脱してしまって、TPPは米国を除く11カ国のTPP11になってしまいました。米合衆国とはこのまま日米二国間のEPAでいくとしても、日米EPAを締結すると、日本国は、TPP11を基盤に持つ、EUとのEPA及び米合衆国とのEPA世界GDPの6割をカバーする自由貿易圏への参加国となります。
  戦前の日本は、植民地をベースにした経済圏を持つ欧米からはじき出され大東亜共栄圏へと進んだものの、中国国民党の反発でアジアがまとまることもなく、相手国や周辺国も含めると膨大な犠牲がでました。当時の方々からすると夢のような話だと思います。
  筆者/青草新吾は、TPP11発効は、明治以降の制度疲労、戦後日本型の大企業病型・減点主義サラリーマンの蔓延という、時代に合わなくなった残滓を泥さらいする良いきっかけ、ニッポン改革の大きな機会でもあると考えます。185 [2012.5.6 ]で前述したことですが、地方に元気な中堅中小企業が多い独連邦は見習いたいと考えます・「ドイツ経済の強さは“地方の中堅中小企業国際化の厚み”」、「米国経済の強さも“地方の分厚さ”と“産業の分厚さ”」です。・・・地方が元気なのは、地方に元気な産業が興っているからです。地方で元気な産業を興していく上では、「会社の個人の抜本的関係」を、先進国パターンに変えていく必要があります。戦後日本型大企業病まみれ旧弊管理職文化時代遅れです。日本電産永守重信 創業者氏は「日本には管理職みたいな経営者が多い。日本電産でも使えない大企業出身者が多かった」と述べておられましたが、利権分捕りの権力抗争に走り易い減点主義から加点主義へ、働き方も「アウトプット中心の評価軸」にしていく必要があります。
    東証一部の人材大手アトラエ新居佳英CEOが日経2018.12.28付で「20世紀型組織創造性を欠く高度成長期の日本では指揮命令型の組織がはまりやすかったのだろう。しかし創造性や革新性が求められる仕事では、現場に裁量と責任を任せて判断してもらった方が早いし、精度も高い。・・・社員のエンゲージメント(自発的貢献意欲)さえ高ければ、規模に関係なく社員は能動的・自律的に動く管理・管掌しようとする強すぎるヒエラルキーなどは変えていかないと、そろそろ限界ではないか」と時代の流れを分り易く語ってくれていました。・・・「自律したプロフェッショナル個人とチーム」が増えていけば、日本社会は未来に向かって発展していけます。・・・215[2018.10.23]で前述しましたが 「今の日本人一般で足らないのは“欧米への個人主義への正しい理解、”個人主義孤立主義とは違う似て非なるもの“ということへの理解」だと感じます。
  2018年の回顧。米合衆国のトランプ大統領のお蔭で、利権化した戦後型の国際秩序は、良くも悪しくもガラガラポンが起き始めて、日本国内では、バブル崩壊以降、日本経済を支えてきた自動車産業1百年に一度の大変化の大波と嵐に巻き込まれ始め、一方では、一括採用・年功序列・終身雇用過剰な悪平等に象徴される戦後日本型の雇用システムも崩れ始めています。「自律したプロフェッショナル個人とチームを基盤にした自律分散型の働き方」へと働き方の変化も加速し始めたように感じる今日この頃です。
  来年2019年は、干支(えと)が亥(いのしし)ですが、手短にネットで調べると「巳亥(つちのとい・きがい)の年」で「巳(つちのい)は、これまで繁栄したものへの統制が強まり、」「亥(いのしし)は、新しい生命が閉じ込められている状態」だそうですから、何やらぴったりです。これから起こる大変化に向けて「目先は足元を固めて守りに徹し、一方では新しく起こってくることに対して先読みしながら準備を進めていく」年です。正に大きな時代の転換が始まる年、私たちが新しい時代の流れへの合流を覚悟して新しい時代に向けての行動を徐々に高めていく年です。変化もピンチもチャンスです。皆さん、「臨機応変・随機応変・活機応変」で、チャンスを活かして未来に向かって歩み続けましょう。