耐久生産財の製造設備では精密塗工装置や乾燥装置、熱処理装置、真空成膜装置・・・等々が使われますが、直近の新聞報道を列記してみることだけでも、業界のホットな動きを感じ取れます。
日経新聞2006年8月22日付で液晶向け露光装置:ウシオ電機が御殿場事業所内に30億円を投じて新工場棟を建設する。液晶パネルメーカーの増産投資で需要が拡大している露光装置の増産並びに分散している製造拠点を集約して生産効率を高めるため。
半導体産業新聞2006年8月16日付で液晶ガラス搬送ロボット分野:圧倒的なシェアを持つ日本電産サンキョーは、液晶パネルメーカーが集積する台湾で、子会社の台湾日電産三協の新工場を建設することで生産能力拡大と「メイドインマーケット」を実現する。
半導体産業新聞2006年8月9日付で塗布現像装置:業界トップの大日本スクリーンのFPDカンパニーは、総工費15億円で彦根地区事業所に工場を建設し、主に第八世代対応のTFT液晶ディスプレー用塗布現像装置「SK-2100」の品質保証、デモンストレーション、及び生産に活用する。一号機のみ同工場で出荷前検査を行い、二号機以降はユニットを生産する各拠点で品質検査を実施し、各拠点からユーザーへ直接出荷する方針だ。
日経新聞2006年8月20日付で液晶フィルム向け塗工機:液晶フィルムメーカーに塗工機を売る井上金属が、滋賀工場への増産投資で生産能力を金額ベースで25%引き上げる。