青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財営業でイノベーション共創と社会貢献を目指す。

組織経営

2018-10-23 215.公正公平守る告発や投票 不正権力退治

「もはや内部告発しか改善の手が残されていない」と立ち上がった現場の方々のお蔭で、神戸製鋼や三菱マテ、先週からのKYBなどは「やり直しと健全な会社に回復する機会」を得ました。この「組織をあげて改善に向けて動きだせる」ところが、内向き利権組織の「…

2018-09-15 214.変化に強い会社と働き方とは

大変化が進みます。衰退していく会社もあれば、AIで機械化される仕事も増えていきます。日本が強みとする産業で、より付加価値が高い仕事と働き方を工夫していくことで、危機に強い個人や組織が作られていきます。 大転換の時代を乗り切っていくために、仕事…

2018-08-24 213.合理的なリーダーがもたらす やる気と生産性

相撲協会、日大アメフト、ボクシング連盟や、"内向き大企業病"が蔓延して沈滞ムードの会社等々・・"戦後日本型組織”のニホンザル的な威圧恫喝型リーダーの旧弊が目につきます。日本を低迷させる主要な原因の一つです。"人材が価値を生み出す時代"に求められ…

2017-12-23 207 日馬富士のモラハラと東芝経営陣の内向き政治性

日馬富士傷害事件は、典型的なモラルハラスメントのパターンを世に知らしめてくれました。加害者の日馬富士の発言「貴の岩は礼儀礼節を忘れずに頑張って欲しい」は「加害者が自分を正当化してしかも被害者面までするモラハラそのもの」です。東芝の経営危機…

2015-05-16 197- 2/2. 産業の稼ぐ力と国家外交力

安倍政権で経済が上向き、雇用も改善し、外交も改善が進んでいます。減点項目もありますが差引プラスです。敗戦利得者を中心とした農業・労働・医療など岩盤規制を改革し、道州制で地方分権を進め、地方政治を自民党から共産党までのオール与党・お手盛・既…

177. 日本の会社の現場力と、未熟なジャーナリズムと資本主義

日本が強いのは「現場力」ですが、弱いのが「政治」。日本で政治が機能しないのは、なあなあなのでリーダーを選ぶのが苦手な国民性と、対立する意見の両方を掘り下げていく取材ができないジャーナリズムの未熟さが大きな病因と考えます。 日本の何が駄目なの…

121-1/2 日本型組織とISO9001

ISO9001に代表されるISOのマネジメントシステム(MS)が文明の利器となるか、逆に無用の長物となってしまうか・・は導入企業の組織文化や経営システム次第といえるかもしれません。 お酒(日本酒)の味は素材(水と米)と腕前(杜氏の麹造り)で決まりますが、同様に…

120-1/2 ISO9001とマネジメントシステム

日本型組織には長短紙一重の共同体的要素から派生する短所が内在することも多いのですが、短所への歯止めという点では、ISO9001のようなマネジメントシステムは、とても有効性が高い経営ツールといえます。 TQMやISO9001は、欧米のマネジメント概念(考え方)…

2008-3-8 119-1/2 日本型組織が持つ毒と薬

西洋の企業組織は機能体(ゲゼルシャフト)ですが、日本企業には薬にも毒にもなる共同体的要素が混じっています。薬にして持続する組織もあれば、毒となって衰退する組織もあります。 機能体(ゲゼルシャフト)とは、軍隊や企業あるいは官庁など、外部に働きかけ…

118-1/2 日本型組織と強い機能集団

組織生産性や組織競争力の点で、強い日本型組織とは、強い機能集団を内部に編成できている組織といえそうです。 125で前述通り米国は制度型組織であり日本は運用型組織です。日本の運用型組織は「集団への帰属意識を求心力とした役割構造を重視」しています…

2008-2-8 117-1/2 組織論で外来知識の日本化 /7 Eleven、ミスミ、京セラなど

外来知識の日本化に関し、セブンイレブンやトヨタ生産方式のかんばん方式の事例からは、トップダウンのリーダーシップと和魂洋才が感じ取れます。 セブンイレブンのコンビニ展開やトヨタ自動車のかんばん方式における日本化(Japanization Process) の事例か…

116-1/2 組織論で欧米と日本の違い

組織生産性を左右する組織デザインでは、欧米の手法知識を鵜呑みせずに日本化する能力、加えて自社固有の独自能力を活かす工夫が勝負どころのようです。 組織経営や事業経営及び生産財営業を考える上では、日本人全般が共有する思考メカニズムを理解しておく…

115-1/2 松下電器にみる事業部制の進化

事業部制の利点と弱点並びにスパイラル展開を経ての克服事例を松下電器(パナソニック)が提供してくれています。 組織の大小に関わらず、多角化事業では事業部制が向いています。反面で事業部制とは分権化による弊害も生じやすい組織形態であるともいえます。…

114-1/3 組織生産性で分業

規模の経済が働く機能別分業の組織デザインでは、トヨタ自動車に代表される職能別組織と、松下電器(パナソニック)に代表される事業部制組織がモデルを提供してくれています。 自営業などの一人組織の中には、ISO9001(業務品質)の認証取得にチャレンジされる…

113-3/4 営業力で稼ぐ戦略力と目標実現のチームマネジメント力

本稿は生産財分野の営業力とは、事業要員が持つ稼ぐ戦略力と目標実現のチームマネジメント力の下で垂直分業で多層的に形成されていくものであることを検証していきます。 団体戦型の生産財営業ではチームメンバー各々の個人の努力や能力がその時々の成果に大…

112-1/3 組織生産性で集団規模 生態学的集団から認知的集団 大組織へ

企業など機能集団の組織生産性は、例えば営業部門でも単なる並行分業から機能別分業の編成にすることで生産性が高まる場合が多いようです。 英語のcompanyには、会社という意味の他に陸軍の歩兵中隊という意味があります。陸軍中隊は世界共通に概ね150-200人…

東証上場のパトライトに関し、佐々木会長が下請けから脱出してパトカーをはじめとした回転・表示灯のトップメーカーへと業態転換を遂げた経験談を提供してくださっています。

産経新聞2003年7月7日付で「佐々木会長は、立教大学を卒業してバンクオブアメリカ勤務を経て1968年に両親が経営する佐々木電機製作所に入社。父の寛一さんは早川電機工業の技師から独立。昭和30年には音響機器用のマイクロモータを開発。需要はどんどん増え…

生産財企業の要員に関し、師範級営業プロが持つ営業能力の多くが事業要員(事業ユニットのリーダーやマネージャー)で必要な能力要件と重なっています。例えば大阪商工会議所が推進しているPWAいわゆる段取り力や、ISO9001でいうところのプロセスの設計開発などです。

52で前述の藤本篤志氏は、上位4%(上位2割の中の上位2割)の営業能力は「営業能力=営業知識量+営業センス+グランドデザイン力」でグランドデザイン力が加わっている、と分析し、主な「グランドデザイン力」とは次の五項目であると分析しておられます。 1.…

日本の生産財企業は高付加価値化を進めないとジリ貧になりますから、組織経営(マネジメント戦略)の上では「高付加価値な提案を提供し、顧客のバリューチェーンへの食い込みができる優秀者」の能力分析は重要なテーマです。

52で前述の藤本篤志氏は著書*1で、上位2割のトップセールスマンは後天的に身につけた営業知識に加えて「入社前に先天的に身に付けている主に性格に起因する7項目のセンスがある」と分析しておられますが、これを53で前述の能力MECEである心技体で分類してみ…

日本電産の永守創業者は「営業ならば営業実績がより高い社員を上司にする。営業能力が低い社員にあれこれ理屈をつけて上位者にするから組織が可笑しくなる。」と述べておられますが真髄をついていると考えます。

営業能力が高い営業パーソンに関し、師事クラスでは自分自身の個人芸で高い営業付加価値を提供できる個人競技者タイプと、個人が発揮する機能を束ねたチーム芸の中の分業が得意なチーム競技者タイプの2タイプが存在しますが、師事よりも上位の師範クラスの師…

経営プロの能力開発とMBA教育に関し、現ミスミ社長の三枝匡氏、経営学の大御所Hミンツバーグ教授、対人思考力のカテゴリーを切り開きつつある船川淳志、の見解は、経営プロと同様に身体知と心技体が重要な営業プロ上位者の能力開発の参考になります。

現ミスミ社長の三枝匡氏*1は「経営プロとは、修羅場経験を乗り切り因果律への洞察力を身につけた人材」だが、経営プロを育成するためのMBAに関しては「今のMBA教育は現場経験が浅い若者には面白くても、経験豊富なプロには物足りない」と感想を述べておられ…

経営者と営業パーソンの能力と資質に関し、身体知や情報に対する知覚能力が大切で、検証のために数値やデータを活用します。経営判断や営業判断では「データや数字は大切ですが、判断の一つの材料」でしかありません。

トヨタ生産方式の開祖の故大野耐一氏*1は「データは大切であるが、それよりも現場の現実と事実の方をもっと重視する」と述べておられます。一般的に日本人が弱い事実に基づく判断を定着させたところにトヨタ生産方式の偉大さがあると思います。 事業が拡大し…

中小企業の経営者のパワー配分の目安に関し、竹田陽一氏は著書*1で「手段に過ぎない資金や会計は1割以下、人事などの組織対策で1割強、商品対策で3割弱、営業関連対策で5割強」を推薦しておられます。

上述の永守創業者の著書で「十年前には、どこも相手にしてくれず、頭がおかしいのではないかといわれた理想が、着実に実を結ぶようになってきたのである。・・創業時代に入社してきた新卒の社員が、私の望みどおりの優秀な人材に育ってくれた結果だと思う。…

耐久生産財は、川の流れで云えば、流れの合流地点の水門や堤のように、工業生産でいえば、耐久生産財が付加価値を高める工程の持続性と品質安定をもたらし、組織経営のアウトプットである人間の知恵とノウハウが付加価値の大きさを決め、事業経営や財務経営によるオペレーションが付加価値を金銭価値に置き換える大きさを決めます。

付加価値が高まるポイントとは、トヨタ生産方式*1で云えば、働き(≠動き)、あるいは正味作業(≠付随作業と無駄)、藤本隆宏氏*2の表現を借りると「情報転写」のポイントとでもいえましょうか・・。 *1:「トヨタ生産方式」大野耐一著 isbn:4478460019: *2:「…

日本電産の永守創業者は、営業マン教育や販売組織で様々な工夫をしてきておられますが、判り易いのが営業担当者の「三職3P」制度です。

三職三Pを経験する(情熱・熱意・執念の経営)。 三職というのは、営業、経理、生産管理といったように三つの違う職種のことで、三Pとは、東京、大阪、海外など三ヶ所の働く場所を指しています。・・中略・・開発や技術のスタッフとやり取りができるように…

京都の日本電産は、一つの組織能力モデルを提供しています。大きな特徴は永守創業者の「最大の福利厚生は能力アップ」「歩をと金にする」「二流を一流にする」という言葉に代表される人材育成への飽くなき決意と志に牽引された雁行型リーダーシップの組織能力にあると考えています。

企業の組織能力に関する研究が進んでいますが、同一製品アーキテクチャであってもものづくり組織能力へのとことん進化欲求が起源のトヨタ的な組織能力、創業者への共感と創業者を共有できることへの誇りで育まれてきた松下電器や米国IBMのような組織能力…

日系企業が世界シェアの7割を獲得している電子部品の各社(京都企業で京セラ・日本電産・村田製作所・ロームなど、半導体パッケージングで新光電気・イビデン・日本特殊陶業・・)の競争戦略に関し、産業アナリストの林隆一氏が電子材料2005年4月号に寄稿してくれた次の戦略モデル分類が参考になります。

産業アナリストの林隆一氏は、電子部品15兆円の受動部品・変換部品・接続部品の分野で、持続的に成功してきている企業を以下のように分類しています。 日本電産・京セラ・イビデンが、誰よりも早く当たり前のことを当たり前に行う[シンプルルール戦略]。…

組織営業と経営の3概念(組織経営・事業経営・財務経営)

組織経営は、持続的な収益を生み続ける細かな工夫の積み重ねを厭わない風土や摺り合わせなど品質や裏の競争力に係わる概念です。組織営業は実はこの組織経営を色濃く反映するものとなります。 事業経営は、アウトプットされる製品・売上・収益やそれらを実現…