経営プロの能力開発とMBA教育に関し、現ミスミ社長の三枝匡氏、経営学の大御所Hミンツバーグ教授、対人思考力のカテゴリーを切り開きつつある船川淳志、の見解は、経営プロと同様に身体知と心技体が重要な営業プロ上位者の能力開発の参考になります。
現ミスミ社長の三枝匡氏*1は「経営プロとは、修羅場経験を乗り切り因果律への洞察力を身につけた人材」だが、経営プロを育成するためのMBAに関しては「今のMBA教育は現場経験が浅い若者には面白くても、経験豊富なプロには物足りない」と感想を述べておられます。
経営学の大御所H.ミンツバーグ氏*2は「MBA教育でビジネス経験が浅い人間に分析過剰ともいえる数値管理を教えることで歪んだビジネス観を醸成する弊害も多い」と指摘しておられますが、筆者も同感です。
MBAコンサルタントの船川淳志氏*3が、御自身の武道・ビジネス・MBA留学の経験を活かして「知識やスキルを活かす対人思考力」で一分野を切り開いておられます。成果を生み続けるコンピテンシー、経営者や営業パーソンに必須の対人能力、これらの人材開発プログラムや研修に深みのある味付けを提供してくれる知識といえます。
*1:「戦略プロフェッショナル」三枝匡著 isbn:4532191459
*2:「アングロサクソン経営を超えて」Hミンツバーグ DIAMONDハーバード・ビジネス・レビユー Jan.2003
*3:「思考力と対人力」 isbn:4532191483