2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧
生産財の営業プロセスでは、イノベーション対応と量産後のQCDSのバランスが要求されますが、液晶テレビのHCFL(熱陰極管)バックライトは良い考察事例を提供してくれています。電波新聞2006年10月20日付は、液晶パネルの弱点をカバーする技術としてフィリップ…
薄型テレビ向けでPDPパネルを製造しているのは、独走態勢の松下電器とこれを追う韓国Samusung SDI(三星電管)と韓国LG、日本のFHPとパイオニアです。台湾のFORMOSA(台朔光電)とCPT(中華映管)は事業展開を中止しました。 薄型テレビ向けの液晶パネルでは、…
前述の内池平樹氏は「大画面の消費電力でPDPと液晶が逆転した。パイオニアが、対角43インチで293W、50インチで380Wを実現した。発光効率2.2lm/Wと高輝度1000cd/m2、コントラストでLCDの2倍」と最新事情をレポートしておられます。 「パイオニアが消費電力で3…
太陽電池パネルで世界トップを独走するシャープは、生産シェア世界4位のテレビ用液晶パネルでは、単価下落が著しいボリュームゾーンの中小型よりも、30型以上特に40型以上の大型パネルへの集中を鮮明にしています。 06年度販売見通し6百万台のサイズ別内訳に…
PDPパネルの生産では日本勢の勢いがみられます。韓国と台湾が世界シェアを二分する液晶パネルとは様相が異なります。富士フィルムの熊本工場建設は前述の通りですが、PHPパネルの生産に関して、パイオニアが出水市の鹿児島工場で、富士通日立プラズマディス…
次世代薄膜型太陽電池の生産工場で九州地区への集積が進んでいます。半導体産業新聞が全体をまとめて報道してくれていましたが、既存メーカーの三菱重工がアモルファス太陽電池と微結晶シリコンのタンデム型で長崎県に、新規参入で富士電機システムズはフレ…
ビジネスマンと観光客の来日に関し「2004年に九州から入国した外国人は560千人で、韓国・台湾・中国で8割」と西日本新聞2005年12月2日付が報道していました。 電波新聞2006年7月6日付で、超音波・高周波・マイクロ波・ミリ波などの応用製品を事業展開する東…
鉄鋼で世界3位の韓国ポスコ(POSCO)は北九州市で子会社のポスメタル(POSMETAL)を設立し61で前述した鉄鋼製品のコイルセンターを展開しています。また中国で委託製造し中国からそのままで日本を含めた各国各地に出荷している上場企業の九州工場や、韓国のサム…
九州はシリコンアイランドといわれる集積回路の製造出荷額が日本の1/4で1兆円超、カーアイランドといわれる自動車生産も百万台突破で日本の1割となり、最近では、次世代太陽電池の工場建設が相次いで発表されています。九州の総生産並びに工業出荷額の4割が…
日経新聞2005年3月6日付で紹介してくれていましたが「1873年に九州の久留米から75歳で上京。2年後に銀座の煉瓦街で田中製造所を開業。これが後の東芝へと発展する。当時の先端技術を吸収し、83歳で亡くなるまで発明に明け暮れる。」とありました。 熊本出身…
同社は、事業リスクが大きくて長期展望を描きにくいインテル向けビジネスから決別し、三井孝昭創業者・現会長は2002年にトヨタカナダから坂上・現社長を招聘しましたが、自動車向けビジネスが着実に育ってきているようです。同社は新日鉄と2003年に三井…
九州地区の自動車組立能力に関し、年間能力は日産九州工場が520千台、トヨタ自動車九州が430千台、ダイハツ車体が250千台で、合計1200千台です。この数字の枠外で山口県には復活著しいマツダの防府工場があります。 九州で最初に自動車生産を立ち上げた日産…
「米ニューズウイーク誌は『最もホットな世界の10都市』で、日本からは福岡を選んだ。同誌は、福岡は『アジアへの出入り口』として成長著しく、博多港が扱うコンテナの量が6年前に比べ50%増となっている、豊かな文化・伝統にも恵まれ外国人観光客も急増して…
日刊産業新聞2006年9月26日付で「関包スチールは福岡で大型スリーターを新設した新工場を稼動させた。建材向けに加えて、コイルセンター機能を強化し自動車向けの対応も考えている」と報道していました。 日刊産業新聞2006年6月23日付では、自動車産業の拡大…
日刊産業新聞2006年6月29日付で、山田邦夫理事長は「ステンレス協会などの協力を得て、品質検査技士研修制度を導入することや、梱包資材に関する取り組み、資材の共同購入など案件はいくつも出ている。コストダウンについては普通鋼のコイルセンター並みのコ…
ピークの平成2年度には国内全鋼材需要量7千6百万トンの30.6%、2千3百万トンをメンバー117社で加工したということですから、鉄鋼製品の流通における存在の大きさが判ります。 全国コイルセンター工業組合 事業の概要:鉄鋼メーカーの製造する広…
鉄鋼製品のコイルセンターは、サイズ合わせの調製加工と商社機能を併せ持つことで利便性を提供してきましたが、今現在では、調製加工に機能集中が進み、販売の商社機能が低下しつつあるようです。
流通機能に関し、日刊産業新聞2006年8月22日で根崎健一社長は「全日本特殊鋼流通協会のリポートで示された流通機能である品揃え、加工・熱処理など機能付加(調製加工)、物流、金融、情報、新たなオペレーションを含む業態開発の6大機能を強め、ハイブリッド…
生産財流通で特殊鋼商社に関し、2006.7.10付で記述したウメトクは、商社機能と調製加工のシナジーで成長発展を持続しているモデルといえそうです。 ウメトクが加工流通で行っている調製加工に関し、日立金属のホームページでは「(天津の拠点では」切断機、…
佐藤商事は、加工流通で丸棒・鋼板の切断、溶断、機械加工などの調製加工もこなし、主要顧客のいすずや日野などトラック分野で強みを発揮していますが、鉄鋼製品や非鉄金属に次ぐ柱が電子材料とのことです。 日刊産業新聞7月13日付で「佐藤商事はハガネから…
鉄鋼製品で、普通鋼の鋼板は大ロットで大規模な取引が多いことから生産財流通の段階でも「規模の経済」を追求する再編が進みましたが、特殊鋼業界は小ロットで木目細かな取引が多いので、普通鋼の鋼板とは異なった分業と機能分化の進化が続いているようです。…