2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧
太陽電池では上述の独Q-Cellや中国のサンテックなど、成長分野では、グローバルな資金調達と一気呵成の急峻な生産拡大で世界企業になる若い企業がよく出てきます。 太陽電池の供給では、シャープ以下の日本勢が上位を独占してきましたが、海外の新興企業の伸…
太陽電池の発電容量(設備容量)では、ドイツが2005年に日本を抜いて世界最大の太陽光発電国となりました。太陽電池の供給では、首位のシャープが世界最大の工場建設を発表し、世界2位の独Q-Cellsが日本に進出しました。 自然エネルギーの太陽光への夢が膨らみ…
太陽電池(PV)は2000年以降は需要急増が続いていますが、更に多様化でシリコンを使わない薄膜化合物の生産も立ち上がり、有機系太陽電池の量産も足音が聞こえ始めています。 生産財営業の標的は派生需要であり、太陽電池の派生需要は部材や設備です。生産財マ…
燃料電池(FC)の大型では、コージェネ用の実用化・製品開発が加速しています。 コージェネに関し、102で産業用あるいは家庭用で東京ガスや松下電器の商品開発を前述しましたが、コージェネ用燃料電池では京セラの新規参入について電波新聞2007年2月7日付が「…
携帯電話などのモバイル機器の電源に関し、燃料電池の足音が聞こえ始めています。 携帯機器の小型電池に関し105でニカド電池からニッケル水素電池を経てリチウムイオン電池へとより高いエネルギー密度を求めての電源シフトを記述しましたが、今はリチウムイ…
発電デバイスに関し、太陽電池は2000年以降に年率140-150%の勢いで需要急増が続いており、燃料電池も徐々に商業生産が拡大する段階に入りつつあります。 燃料電池は小型よりも大型の実用化が先行し、SOFC(固体酸化物型)が産業用コージェネで、PEFC(固体高分…
製造工場における瞬時電圧低下(瞬低)と停電のリスクに関し、例えば半導体・液晶工場では瞬低1回の発生で1千万円以上の年間被害額が発生するといわれているそうです。 102と103で前述のUPS(無停電電源装置)と瞬低装置に関し、半導体産業新聞2007年7月11日付…
電気二重層キャパシタは、2次電池とアルミ電解コンデンサーの間に位置するといえ、車載向けなど大型の開発と実用化に加速度がついてきました。 電気二重層キャパシタ(コンデンサ)は、小型では既にメモリーのバックアップ電源として電話機や無線機、AV機器な…
リチウム電池、キャパシタ、太陽電池などエネルギーデバイスの分野では、新旧渾然一体のダイナミックな協業と躍動、止揚がみられます。 前頁106でパワー用の大型リチウムイオン電池でベンチャー/エナックスと小沢代表に触れましたが、パワー用の大容量キャパ…
リチウムイオン電池の進化は続きます。電極の活物質や電解質の研究も進んでいます。 上述の村田製作所が開発し出展した電子部品用のチップ2次電池に関しレアメタル・ニュース2007年4月16日付は「セラミック製の固体電解質を使用した2次電池は世界初。このチ…
蓄電デバイスのリチウムイオン電池では、ソニー出身の小沢和典代表が起業したエナックスとマンガン系リチウムイオン電池の風が吹いています。 正極にマンガン系化合物を用いた大型リチウムイオン電池の供給に関し、105で日立ビークルエナジー(新神戸電機)が…
充放電ができる小型2次電池は1960年代のニカド電池で普及し、1990年代のニッケル水素電池で需要が飛躍的に高まり、続くリチウムイオン電池で更に加速され、2000年以降は、大型2次電池の分野でも高性能化への需要が高まっています。 人類最古の2次電池は、西…
リチウムイオン電池の車載用大型電池では自動車メーカーも加わった製造合弁の展開も進みます。 1997年のプリウスの市場投入とEVに関し100で前述しましたが、トヨタは量産開始に向けて1996年12月に松下電池との合弁でパナソニックEVエナジー(PEV)を設立しEV用…
顧客要求事項への対応と品質保証のバランスに関し、リチウムイオン電池で起きた昨年来の事故と回収は派生需要の生産財営業の難しさが凝縮されています。 ソニーのリチウムイオン電池の回収に関し、東京工業大学大学院の准教授/山田淳夫氏はElctronic Journal…
リチウムイオン電池はエネルギー密度が高いだけに安全コストが嵩む電池ですが、利点が大きいので需要が増え続けています。 筆者/青草新吾は1996年3月に当時のソニー電池研究所の所長/西美緒氏の講演をマイアミの国際会議で拝聴したことがありますが「安全性…