青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

83-3/3 薄型テレビの派生需要で生産財

薄型テレビの登場で、様々な電子部品からプラチナのような貴金属に至るまで、様々な需要とイノベーションが派生しています。 FPDの総出荷面積に関し、富士キメラ総研は、2006年の6千9百万平方メートルが2011年には1億2千万平方メートルに拡大すると予測して…

83-2/3 生産財マーケティングで調査レポート

生産財マーケティングの方法論に関し、マーケティングの参考で使った一昔前の調査レポートと今現在を比較することで多大なる気付きを得ることができます。 政府の官僚機構の机上作文は外れることが多いのですが、民間の調査機関が現場を歩き回って対面式で聞…

83-1/3 生産財のFPD部材供給で中華圏と韓国

FPD向け部材供給ビジネスでは、民主主義の台湾、中華圏の中の更なる小中華ともいえる韓国、共産党独裁と言論統制が残るなかで近未来の国家のあり方を模索中のやや混沌とした中国といった多様な中華圏の理解が欠かせません。 2003年に来日された李昌植氏(学校…

82-4/4 TFT-LCDセル工程向け生産部材 JSRや日産化学

TFT-LCDのセル工程向け配向膜材料やスペーサーではJSRや日産化学が限られた供給者です。 液晶配向膜に関し日経新聞2006年11月18日付は「日産化学のシェアが春先に一気に8割強から6割台に落ちた。競合するJSRに大口顧客を奪われたため」と報道していました。 …

82-3/4 FPD生産用フィルム部材 綜研化学やツジデンときもと

FPDフィルム向け粘着材でジャスダック上場の綜研化学、バックライト向けフィルムではツジデンやきもと・・・まるで小さな池の大きな魚のような企業です。 綜研化学に関し半導体産業新聞2007年4月4日付は「現状のラインでは粘着材及び微粉体の生産が追いつか…

82-2/4 FPDパネル向け生産財 大阪ガスや触媒化成工業など

FPDパネル向けマテリアル系生産財で大阪ガスや触媒化成工業は世界唯一の供給者です。 83で大阪ガスが液晶カラーフィルターで使用されるフルオレンで唯一の供給者であると前述しましたが、北九州市に主力事業所を展開する触媒化成工業もFPDの表面低反射コート…

82-1/4 工業化と資源獲得で中国

工業生産の拡大が著しい中国の資源獲得に関し、大勢の中国人がアフリカにおしかけ、現地との利害トラブルが発生し、エチオピアでは多数の犠牲者がでたそうです。 75.76.で金属資源、80.と81でレアメタルについて記述しましたが、エチオピアでは中国系の石油…

81-4/4 FPDパネルの製造装置で小さな池の大きな魚

FPDパネルの製造装置も89で前述の露光装置のような巨額製品から地味な製品まで多々ありますが、小粒な分野では小さな池の大きな魚がいます。 大型基板対応のXYステージの製造に関し半導体産業新聞2006年10月18日付で「第6世代以降では淘汰が進み、第8世代以…

81-3/4 FPDパネル向けでマテリアル系生産財と耐久生産財

FPDパネルの生産数量では台湾や韓国が日本を凌いでいますが、FPDパネルを製造するためのマテリアル系生産財と耐久生産財では日系企業群が競争優位を維持しながら次世代事業群の柱を育成中です。 装置各社はFPD分野で獲得した収益で次世代の柱を育成中ですが…

81-2/4 プラズマテレビで中国

中国の四川省でプラズマテレビと主要デバイスであるPDPの生産ラインが着工されました。長虹(Chon Hong)は世界4強入りを目指しているそうです。 中国政府はPDPの産業群確立を国家プロジェクトとして推進しているそうです。電波新聞2007年5月9日付は「新華社電…

81-1/4 耐久生産財で中国

グローバル品質の耐久生産財でも中国は世界最大の市場になりました。輸入では台湾などの華人資本の調達がかなりのウエイトを占めているようです。 日本からの輸出は、統計上は中国向け輸出として計上されますが、現地の輸入企業の多くは華人資本の企業と日系…

80-4/4 TFT-LCDの生産性で露光プロセス

液晶テレビの主要デバイスであるTFT-LCDの生産性を高めていくヒントに関し、大型化すればするほど投資が巨額になっていく露光プロセスの投資生産性をいかに高めていけるかがキーのようです。 液晶パネルの投資生産性に関し、DisplaySerch社のCharles Annis氏…

80-3/4 PDPの生産性 松下電器と富士通日立プラズマ

プラズマテレビの主要デバイスであるPDPの生産性を高めていくヒントに関し、松下電器と富士通日立プラズマディスプレイ(FHD)の説明をレビユーしてみます。 Electronic Journal 2007年1月号は両社へのインタビュー記事を掲載していました。PDP首位の松下プラ…

80-2/4 薄型テレビでプラズマと液晶の競争

画面大型化の経済性に関し、松下電器は(大型画面になればなるほど)部材コストと設備コストの二点でプラズマの方が液晶よりも有利である、と説明しています。 生産財の需要は、最終製品の需要からの派生需要ですから、大局観に基づく布石が極めて大切になりま…

80-1/4 中国 経済特区の壮大な実験を経てGDP大国へ

中国は世界最大のテレビ生産国となりました。トウ小平が改革開放政策で立ち上げた経済特区の壮大な実験が大成功を収め、中国はアヘン戦争以前と同様のGDP大国に復帰しつつあります。 GDP30[電子基板で台湾企業による中国の高度成長]では中原捷雄氏の基調講演…