2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧
与信と代金回収及び国際搬送について「電子材料王国ニッポンの逆襲」の中にも以下の記述があります。 シリコンウエハーの供給については、三菱商事、住友商事、三井物産といった大手総合商社が徹底的に関与している。(中略)支払いリスクの回避に対する保証…
2006-05-20で触れた半導体30年の泉谷渉氏が5月に出版された著書の中に以下の記述があります。 以下「電子材料王国日本の逆襲」*1 三菱商事にあって、電子材料分野の統括マネージャーの任にある川上秀文氏は、商社を取り巻く事情について次のように語る。…
シリコンに関し、経営者やビジネスパーソン向けには以下の懇切丁寧ブログがお薦めです。 http://blogs.yahoo.co.jp/camonohasi555/33244681.html 東邦チタニウム『応援ブログ』」 シリコンものづくりの担い手は、川下から遡ると、単結晶製品で信越化学(信越…
20年前の1985年頃に筆者もシリコンウエハー業界の方々と係わりを持てた経験がありますが、当時はまだワッカーやモンサントといった海外の強豪もいて「利益なき繁忙」を続けておられる印象でした。世界シェアもまだ3割ぐらいだったような記憶が残って…
以下、マテリアル系生産財の工業材料を扱う貿易商社や加工流通商社。 アルコニックス(06年4月にジャスダック上場したばかり。非鉄金属製品の貿易商社、社名はアルミの「AL」銅の「Co」ニッケルの「Ni」輝ける未来への夢の「X」を組み合わせた造語…
マテリアルという用語を使う場合には、そのままマテリアルを使う企業が多いようですが、中には三菱電機メテックスのように工夫した造語を使う企業もみられます。また日鉱マテリアルズのようにズがついている事例もありました。 以下、マテリアル系生産財の製…
大学の工学部がマテリアルという用語を使う場合にはストレートに使われているようで、大学や研究機関ではマテリアル系もかなりポピュラーな概念のようです。 以下、大学の工学部の事例。 大阪市立大学マテリアル系研究機構(ナノマテリアル、エネルギー・バ…
半導体業界歴30年の泉谷渉氏は「いまやマテリアルの時代が到来してきているとの確信を胸に、日本列島を駆け回り、その立てた仮説がやはり正しかった」と著書*1の中で述べておられますが、生産財営業歴30年の筆者もまったくの同感です。以下 「電子材料王…
携帯電話機に代表される情報通信機器の事例で、日系企業の世界シェアは3割弱ですが、中間生産財(中間財)の部品やデバイスとなると6−7割、マテリアル系生産財の素材ではもっと高くなると推察できます。2006-05-06で触れた四日市のプレス金型の製造企業で…
老舗企業の例で、住友金属鉱山は400年前に京都で蘇我理右門が興した銅吹き(銅精錬)を長子の友似が養子入りした住友家で発展させたのが起源です。銅地金製造の副産物で化成品事業、更には電子材料、電池材料へと進化発展を続け、今は携帯電話の分野では…
相場とは、宗教に似た、摩訶不思議な「人間が制御できない自然」である。「明日はなぜ雨が降るのか」を論議しても始まらない。−中略− 人間が唯一できるのは、市場を制御することではなく、人間が行う市場取引に対するルールを確立することである。相場に付き…
日本経済新聞社発刊の「銅マフイアの影」*1をめくり返してみると、業界内で噂が広まり銅相場が下落しだしたのが5月下旬、事件が表面化して「銅相場が暴落」したのが6月6日と記述されています。 *1: 「銅マフイアの影」日本経済新聞社 1997年 isbn:453…
希少金属の回収とリサイクルは、経済性や効果で疑問点が残るペットボトルのリサイクルよりもはるかに重要度が高いと考えます。松下電器などは自社でリサイクル事業を開始していますし、三井金属や同和鉱業のような非鉄金属精錬企業が事業化して成長戦略を描…
特にレアメタルの中でもレアアースは、供給面では中国が世界の9割を供給しており、需要面では日本が世界の3割を消費しています。レアアースは、光学ガラス、永久磁石、蛍光体、などで使われます。「日本の高品質素材はレアアースが隠し味」とでもいえまし…
日本では、日鉱金属が銅地金のLME相場を円に為替換算した上で日鉱金属が銅地金の国内建値を発表することになっています。この発表建値はキログラム当たりの円単価ですが、4月6日に700円の大台を突破し720円をつけました。これは1980年3月以…
並行して松下電器の国際商事本部(旧松下電器貿易)や総合商社・専門商社による銅地金の輸入販売も行われています。1次製品の銅地金を調達して2次製品の伸銅品を製造販売する主なプレーヤー企業は、神戸製鋼所、日立電線、古河電工、三宝伸銅、三菱伸銅、…
天然資源の銅鉱石を製錬し精錬することで製造された1次製品の銅地金を加工した2次製品が電線や伸銅品です。電子回路基板の回路部を構成する銅箔や半導体リードフレーム、精密コネクタの端子など、高品質分野では日系企業が世界シェアの過半を維持していま…
ミスミのモデルを稼ぎネタの万能薬にしておられるような方々のことはともかくとして、ミスミのビジネスモデルが果たした貢献は大きなものがあると考えます。金型製造業の支援プロセスとしての生産財流通を考える際に、ミスミモデルは避けて通れません。ミス…
米国から翻訳なしで持ち込まれたマーケティングで、日本語が混乱したり、経営用語が混乱したりしています。マーケティング学者やカタカナコンサルタントの責任は軽くはないと思います。マーケティングは、米国式の販売慣習や手法をベースにマネジメントの概…
2006-05-06で触れた大野耐一氏の著書*1の中には、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏*2がトヨタ自動車が独立する前年に発表した「トヨタ自動車が今日に至るまで(昭和11年)」を紹介する次のくだりがでてきます。 以下、豊田喜一郎氏。 日本では製鋼…
google:ものづくり 伊藤澄夫 伊藤製作所http://www.itoseisakusho.co.jp/ 同氏が繰り返しの現実検討とシミュレーションを行った結果で、独立自営の経営者として「進出先は比国と決断」した理由はよく理解できます。既に過当競争の泰国でもなく、中小企業が単…
「モノづくりこそニッポンの砦―中小企業の体験的アジア戦略」伊藤澄夫著 isbn:4769361564: 何千工程もかけて製作していた金型製作の工程において、CNCマシンが加工工程の大半をカバーできるようになったのです。・・中略・・設計と試し打ちをした後の対策…
参考:日本金型工業会 http://www.jdma.net/日本の金型製造企業は、90年代の顧客企業の急速な海外シフトと、どさくさで行われた日本から中国やアジアへの図面持ち出し、耐久生産財でCNCマシンの登場やコンピュータ化による加工の簡易化、中国で多い反則…
以下「トヨタ生産方式」大野耐一著1978年の抜粋 喜一郎氏がだれよりも熱心にアメリカのGM、フォードに学ぼうとしたのは、自動車工業の基礎を一刻も早く学びとろうとしたからである。アメリカの自動車産業から基礎を学び、日本との比較材料を得、日本式…