青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

間接生産財を代表する金型に関し、日本の産業規模は出荷高1兆円で就業者100千人を超えるそうです。その金型の最終製品である電機と自動車の組み立て工程の海外シフトが進み、更には90年代後半からは金型製造のコンピュータ化も進み、日本の金型各社の多くが、21世紀モデルに向けての変態脱皮を進めているようです。

参考:日本金型工業会 http://www.jdma.net/

日本の金型製造企業は、90年代の顧客企業の急速な海外シフトと、どさくさで行われた日本から中国やアジアへの図面持ち出し耐久生産財CNCマシンの登場やコンピュータ化による加工の簡易化中国で多い反則技海賊版ソフトの使用・・等々の一連のボディブロー、加えて日本企業のリストラを逆手にとって技能人材を獲得することに成功した中国やアジアの金型企業の着実な競争力向上・・という大きな潮流を前に、倒産や廃業が相次いでいます。量的拡大から質的変化に向けての構造変化の事態が起こっているのです。

2006-5-1で引用させて頂いたトヨタ生産方式の開祖である故大野耐一*1の「脱規模の経営」や「いったん量の経済が頓挫するとどういうことになるか。」といった警鐘の事態が起こっているようにも思えます。生き残りのキーワードは「中国勢がこなせない仕事をこなせる金型製造企業」です。