青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

自動車産業や松下電器にプレス金型を供給する四日市の伊藤製作所の伊藤社長は、耐久生産財であるCNCマシンなどの登場による環境激変を以下のように説明しておられます。

「モノづくりこそニッポンの砦―中小企業の体験的アジア戦略」伊藤澄夫著
isbn:4769361564:

何千工程もかけて製作していた金型製作の工程において、CNCマシンが加工工程の大半をカバーできるようになったのです。・・中略・・設計と試し打ちをした後の対策をできる技術者がいれば、簡単に金型が製作できるのです。工作機が高性能になったため、加工工程は1〜2年の経験者で充分こなせるようになったのです。40頁

逆風を逆手にとる方法は?現在ではオンリーワンの技術を持っている優秀な製造業すら生き残りのために、真剣に打つ手を考えなければならない時期がきています。でも、このことは、日本の優秀な中小製造業が飛躍し、規模が小さくてもグローバルビジネスができるチャンスであるかも知れないのです。42頁。

同著書の付録で、アジアジャーナリストの松田健氏は、京都の第一精工、大阪の不二精機、愛知県宝飯郡小坂井町プラセス・・の海外進出事例を紹介しています。