青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財営業でイノベーション共創と社会貢献を目指す。

購買センター概念&生産財マーケティング

2017-12-31 208.会社も相撲協会も「プロの真面目さ高潔さ」で更なる発展を!

相撲協会も東芝も不祥事の根っこは同じです。日本型組織の構造欠陥です。日本型組織は相互協調的自己観*1ですから、内在する衰退惹起サイクルの歯止めの楔(くさび)を打ち込んでいない会社では、集団に溶け込み埋没した個人が組織のためと称して反社会的なこ…

2017-12-23 207 日馬富士のモラハラと東芝経営陣の内向き政治性

日馬富士傷害事件は、典型的なモラルハラスメントのパターンを世に知らしめてくれました。加害者の日馬富士の発言「貴の岩は礼儀礼節を忘れずに頑張って欲しい」は「加害者が自分を正当化してしかも被害者面までするモラハラそのもの」です。東芝の経営危機…

140-5/6. パラダイム転換で能力開発の工夫

外部環境として経済活動の価値観(パラダイム)が転換していく流れにあって、生産財営業に携わる経営者と事業幹部、セールスパーソンの能力開発の工夫も本稿のテーマです。 昨年2008年は、生産財営業で最大の輸出先である中国経済の変調が見え始めたことから中…

113-3/4 営業力で稼ぐ戦略力と目標実現のチームマネジメント力

本稿は生産財分野の営業力とは、事業要員が持つ稼ぐ戦略力と目標実現のチームマネジメント力の下で垂直分業で多層的に形成されていくものであることを検証していきます。 団体戦型の生産財営業ではチームメンバー各々の個人の努力や能力がその時々の成果に大…

112-2/3 LED照明で日亜化学と韓国サムスン

LED分野の事業戦略と生産財マーケティングに関し、韓国サムスンとの競合が強まる日亜化学が参考になります。 日亜化学の記述に入る前に、日亜化学でLEDを開発しながらも日亜と袂を分かった中村修二氏の近況報道について記述します。中村修二氏は、今は米国加…

110-2/3 HDDと記憶装置

HDD(固定磁気ディスク装置)の記憶容量の飛躍的拡大はレスペーパーや検索のスピードアップなどで省資源・省エネルギーへの支援材料となります。 半導体産業新聞2007年7月25日付は米ガートナー社の予測を「2011年には7億台まで拡大し、非パソコンのシェアは3割…

2007-11-25 107-2/3 HDD業界の再編/ランチェスター戦略

ハードディスクドライブ(HDD)の業界再編をみるにつけ、米国流ランチェスター戦略の強者の戦略(ワンランク下のライバルを食う)みたいな思考を感じます。 筆者/青草新吾は1985年前後にHDD向けの案件開発と顧客企業の量産立ち上げに関わったことがあります。当…

2007-11-18 106-2/3 中間財で省資源に貢献するHDD

HDD(固定磁気ディスク装置)の需要が増え続けています。記憶容量も1テラ(兆)バイトからエクサ(京)バイトに向かって進化が続きそうです。 日立グローバルストレージテクノロジーの執行役/城石芳博氏は、電子材料2007年11月への寄稿で「HDDにとって2006年は1956…

103-1/3 太陽電池産業に参加する方々

急成長が続く太陽電池の分野では太陽光からのエネルギー移転と同様に、様々な方々の志が発するエネルギーも移転されて進化が続きます。 多くの創業者の方々が起業してから生き残りのために発揮した図向けた営業力(営業能力)を55で前述しましたが、日経ビジネ…

100-1/3 太陽電池(PV)の多様化 有機系や薄膜化合物

太陽電池(PV)は2000年以降は需要急増が続いていますが、更に多様化でシリコンを使わない薄膜化合物の生産も立ち上がり、有機系太陽電池の量産も足音が聞こえ始めています。 生産財営業の標的は派生需要であり、太陽電池の派生需要は部材や設備です。生産財マ…

92-2/4 エコプロダクツでブルーオーシャンへ

エコプロダクツの多くは、マーケティング用語でいうところのレッド・オーシャンよりも、ブルー・オーシャン領域の展開といえます。 温暖化ガス排出削減では、トヨタが切り開いたハイブリッド車、オール電化で太陽電池とエコキュート、ガスと電気のハイブリッ…

生産財マーケティングの方法論に関し、マーケティングの参考で使った一昔前の調査レポートと今現在を比較することで多大なる気付きを得ることができます。

政府の官僚機構の机上作文は外れることが多いのですが、民間の調査機関が現場を歩き回って対面式で聞き取りを行ったフィールド調査には多くの現場の知恵が混じることで10年経っても有効性が高いレポートが案外と多くあります。 FPDに関し筆者/青草新吾が今現…

FPD向け部材供給ビジネスでは、民主主義の台湾、中華圏の中の更なる小中華ともいえる韓国、共産党独裁と言論統制が残るなかで近未来の国家のあり方を模索中のやや混沌とした中国といった多様な中華圏の理解が欠かせません。

2003年に来日された李昌植氏(学校法人育英館・顧問/元延辺大学教授)が正論2006年11月号で発表された「今こそ中国は日本を必要としている」はとても参考になりましたので、筆者/青草新吾の要約で以下に引用させて頂きます。 経済成長に伴う”日本無視論”は今時…

画面大型化の経済性に関し、松下電器は(大型画面になればなるほど)部材コストと設備コストの二点でプラズマの方が液晶よりも有利である、と説明しています。

生産財の需要は、最終製品の需要からの派生需要ですから、大局観に基づく布石が極めて大切になります。薄型テレビについても各方式の競争力、各方式を推進する各企業の製品開発力とマーケティング力への観察眼が欠かせません。 1台当りに占める部材コストと…

経済効果が大きなハイブリッド車や薄型テレビ、次世代ゲーム機・・等々では様々な既存技術を組み合わせた統合的イノベーションが膨大な付加価値を生み出しています。

81から薄型テレビの派生需要でターゲット材、画素形成部材、機能性フィルムなどを青草新吾流に俯瞰してみましたが、何れも付加価値の多くはISO9001で言えば設計開発(7.3)と製品実現の計画(7.1)に加えて、分析・改善(8)の改善・改良の積み重ねから生み出され…

液晶パネル向け光学フィルムの需要は成長が続きますが、ISO9001で言えば7.2.1の顧客の暗示の要求事項への自主対応の蓄積の差が近未来の競争力の源泉へと繋がっていきます。

日東電工社長の竹本正道氏は競争戦略について「液晶フィルムは面積が大きくなればなるほど作るのが難しい。当社は比較優位にある。フィルムは半導体と違って製造設備を持っていればどうにかなるという代物ではない。ノウハウが他社との競争に打ち勝つ上での…

日本油脂はPDP向け AR(反射防止)フィルムでシェア7割のナンバーワンですが、PDP向けで成功したAR処理のスパイラル展開で今度は液晶テレビに展開しているそうです。

Electronic Journal 2007年1月号の記事はマテリアル系に着目する筆者/青草新吾にとってもシーズのスパイラル進化とマーケティングの関係について参考になりました。 「液晶テレビはAG(映りこみ防止)フィルムを使うことで(画像が)白っぽくなり黒が本当の黒で…

日本国GDPと国民総所得に関し、薄型テレビ向け高級フィルムの貢献度合いが高まっています。

製造付加価値額の産業別で、化学産業が自動車を含む輸送機械を逆転し最大産業に踊り出たこと43で前述の通りですが、化学産業の主要な成長ドライバーの一つが薄型テレビ向けフィルムです。様々なプレーヤーが群雄割拠して様々な得意技で様々なアプリケーショ…

生産財営業のQCDSで、D(デリバリー)とS(サービス)に関し、液晶パネルの部材メーカーは最大需要国の韓国と台湾で拠点強化を進めています。

生産財営業のD(デリバリー)とS(サービス)では、競争が激しくなってくると顧客と自社サービス拠点との近接性と可触性の重要性が高まります。DとSの定石は現地代理店や自社出荷拠点の設置などで、ハイテク素材で言えば最終組立と出荷検査、自動車部品材料でい…

フラットパネルディスプレイ(FPD)の透明電極や透明回路の形成では透明度が高くてエッチング性に優れるITO(インジウム・スス酸化物)がターゲット材として使われています。

生産財マーケティングでは、顧客業界の製造プロセスの流れを把握することが重要です。透明導電膜はITO(インジウム・スズ酸化物)がガラス基板にITOプロセスのスパッタリングで形成されます。液晶テレビのTFT-LCDではカラーフィルターの対抗電極とTFTアレイの…

グローバル化による下請単純賃加工の需要縮小に関し、奮起したオーナーが新製品開発や業態転換で乗り切った数々の実例は「営業能力の心技体」と生産財マーケティングの両方の事例を提供してくれています。

固有技術を蓄えてきておりながら下請け仕事に甘んじてきた事例も多々あったようです。固有の技術や技能を活かしてセールスによるキャシュ獲得を実現するための武器が生産財マーケティングです。オーナーの燃えたぎる職人魂でピンチをチャンスに換えて七転八…

電子部品を含む電機の業界では対中投資リスクからの分散先として再びアセアンへの投資が増えています。

生産財を供給する製造業や商社の顧客関連のプロセスや営業プロセスもますますグローバルあるいはグローカルに広がっていくことになります。 電機と電子の業界で2000年前後の転換点を象徴したのがアイワモデルの失敗です。海外シフトでコストダウンすることだ…

次世代ゲーム機のポジショニング戦略に関し、ソニーはPS3で、マイクロソフトはXboxで家庭内コンピュータの主役を狙い、任天堂は家庭内玩具の主役を狙う・・というように、スパイラルな進化と展開が果てしなく続きそうです。

日経新聞2006年11月8日付は、任天堂の次世代ゲーム機Wiiに関し「米ウォルト・ディズニーは、任天堂のゲーム機の愛好家に低年齢の子供が多いことから相乗効果が狙えるとみており、傘下のブエナビスタ・ゲームズで、Wii専用のゲームソフト開発会社を立ち上げた…

次世代ゲーム機の棲み分けと競創関係に関し「次世代ゲーム機ではPS3のソニー、Wiiの任天堂、Xbox360のマイクロソフト、これらの三社が三つ巴となる。(ソニー一強の)現行機種世代とは実に異なる構図だ。」と週刊ファミ通を発行するエンターブレイン社のマーケティング調査を半導体産業新聞2006年11月1日付が紹介していました。

最終製品の派生需要でバリューチェーンを形成する生産財企業(メーカーと商社)にとって、最終製品の一強寡占はリスクが高くなりすぎて好ましくありません。パソコンのウインテル全盛時代は、マテリアル系生産財の電子部材を供給する多くの日本企業が、インテ…

次世代ゲーム機に関し、ソニーのPS3、任天堂のDSやWii、マイクロソフトのXbox360などにみられるゲーム機のスパイラル進化で、生産財のマーケティングもスパイラル進化が続きます。

半導体デバイス、電子部品、筐体や機構部品向け素材・・等々の生産財メーカーや生産財商社にとって、アミューズメント機能を最大化したコンピュータである次世代ゲーム機は、主要セグメントの一つになりつつあります。 半導体産業新聞2006年10月25日付でエン…

ゲーム機に関し、1989年(明治22年)創業の京都企業で花札メーカーだった任天堂がテレビゲームを経由して1983年のニンテンドウでファミコン市場を切り開いた当時の黒子の主要な一部が半導体デバイスでした。

半導体デバイスの進化は、様々な最終製品のスパイラル展開のドライバーとなります。半導体産業新聞2006年11月15日付で「04年当時、32ビット機はPS1、セガサターン、REAL、PC-FXが揃い踏みし、任天堂は次のウルトラ64を投入すべく、16ビットのスーパーファン…

ソニーの次世代ゲーム機PS3に搭載されている半導体「CELL」は、ソニーが米国IBMや東芝との共同開発で実現した「ゲーム機用途に止まらないウインテルを超える家庭用コンピュータのMPU」で、ソニー自身も2003年度以降3年間の半導体投資5000億円の主なる部分を投入したそうです。

投資で耐久生産財やMRO間接生産財などの需要が生まれ、投資後の量産で電子部材などのマテリアル系生産財や、金型などMRO間接生産財の派生需要が生まれます。 半導体産業新聞2006年10月25日付で「11月11日に国内販売が開始されるPS3のメーンCPUはソニー・IBM…

液晶テレビのパネルで使われるバックライトに関し、CCFL(冷陰極管)、LED(発光ダイオード)、HCFL(熱陰極管)の三つ巴の需要争奪戦を例題として、生産財取引における顧客関連のプロセスと営業プロセスに係わる事例を考察することができます。

消費財と生産財の違いとは、生産財取引では顧客関連プロセスと営業プロセスが7と35で前述の組織的購買に対して形成されること、組織的購買の判断基準が51で前述のQCDSで最近ではE(環境)などが加わりつつあり、64で前述の競争が競創でもあること、等々です。…

液晶テレビの事業に関し、ソニーは液晶パネルの生産シェアで世界トップのサムスンと提携することで中間財の液晶パネルを獲得し、愛知県稲沢市のソニーEMCSの稲沢テックで液晶モジュールの製造と最終セットの組立てまでを行うプロセスを構築し、販売シェアではサムスンと世界トップを競うまでに復活しました。

調達した液晶パネルにドライバーやバックライトを実装するモジュールメーカーにとってはCCFLの安定調達が重要課題です。モジュールメーカーは供給者のCCFLメーカーが形成する顧客関連のプロセスでは51、35、7で前述の購買センター概念の使用者です。購買者や…

薄型テレビに関し、49で前述の「米国では、居間のプラズマと寝室の液晶、といった使い分けが定着しつつある」ようですが、付加価値が高い大型パネルの需要獲得を巡ってPDPとTFT-LCDという二大ディスプレー技術の競争と競創が続きます。

太陽電池パネルで世界トップを独走するシャープは、生産シェア世界4位のテレビ用液晶パネルでは、単価下落が著しいボリュームゾーンの中小型よりも、30型以上特に40型以上の大型パネルへの集中を鮮明にしています。 06年度販売見通し6百万台のサイズ別内訳に…