青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

2007-04-14から1日間の記事一覧

液晶パネルの偏光板に関し、日本企業からの部材を調達して張り合わせて製造する韓国企業と台湾企業のシェアが急伸しています。

半導体産業新聞は2007年2月28日付で韓国の偏光板メーカーに関し、ディスプレイバンク社の「韓国メーカーは2006年に25%を供給した。2007年は約30%に伸びて、全世界偏光板供給能力4億56百万㎡の内訳で1億25百万㎡を供給するだろう。」との見通しを紹介していま…

液晶パネルの製造で使われる偏光板は「限りなく機能部品に近い部材(マテリアル系生産財)」といえます。

液晶パネル1枚当りで2枚の偏光板と4枚のTACフィルムが使われます。偏光板とは特定方向に直線偏光することで「一定方向の光だけを通す」機能を素材に付加した機能性フィルムです。PVA(ポリビニルアルコール)のフィルムにヨウ素や染料、テレビ向けではヨウ素の…

TFT-LCD大型パネル向け光学フィルムの素材(原反)に関し、偏光板素材のPVAフィルムでは世界シェア8割のクラレと日本合成化学、位相差フィルムの素材も古河系の日本ゼオンとJSRが主たる供給者です。

位相差フィルム素材は、古河系の日本ゼオンが自社開発のCOP(シクロオレフィンポリマー)を溶融押出で加工したゼオノアフィルムを開発し市場投入を本格化したことで、それまで独走していたJSRのアートンと逆転してトップに躍り出たと報道されています。それま…

偏光板と貼り合せて使われる防眩・映りこみ防止(AG)フィルム、TACフィルムと視野角向上(WV)フィルム、位相差フィルム、配向フィルム、輝度向上フィルム・・の世界シェアの殆どを日系企業が占めています。

映りこみ防止(AG)フィルムでは大日本印刷が世界シェア7割で独走、視野拡大フィルムは富士フィルムが9割、TACフィルム(偏光板保護膜フィルム)では富士フィルムが8割、残りをコニカミノルタオプトが供給しています。 TACフィルムは偏光板のPVA偏光子を挟んで物…

液晶パネル向け光学フィルムの需要は成長が続きますが、ISO9001で言えば7.2.1の顧客の暗示の要求事項への自主対応の蓄積の差が近未来の競争力の源泉へと繋がっていきます。

日東電工社長の竹本正道氏は競争戦略について「液晶フィルムは面積が大きくなればなるほど作るのが難しい。当社は比較優位にある。フィルムは半導体と違って製造設備を持っていればどうにかなるという代物ではない。ノウハウが他社との競争に打ち勝つ上での…