青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

営業プロセスに関し、中小の金型製造企業に生産財営業の原風景をみることができるように思います。中小の金型製造企業のトップは「営業も製造も兼任」というのが普通です。組織が大きくなり役割と機能が分化していく前の原風景です。京セラや村田製作所、あるいは日本電産など、京都企業の創業者の方々も起業当時のことをよく伝えてくださってます。2006-03-25で触れましたが、ソフトブレーン社創業者である宋文洲氏がその著書*2で「本来の言葉の意味では『営業とは事業を営むこと』ではありませんか?」と述べていますが、正にその通り

2006-05-06で触れた大野耐一の著書*1の中には、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎*2トヨタ自動車が独立する前年に発表した「トヨタ自動車が今日に至るまで(昭和11年)」を紹介する次のくだりがでてきます。
以下、豊田喜一郎氏。

日本では製鋼業は相当進歩して居りますが、自動車に最も適した材料を専門に作ってくれても、それを以って営業化されるまでには相当の犠牲を必要とします。149頁

営業とは事業を営むことであり、販売もマーケティングもその構成要素であります。経営品質ISO9001の基本概念である[プロセス志向]で言えば「生産財営業は『セールスとマーケティングの両方を包含』する上位概念」に他なりません。営業プロセスの点からも「生産財営業はセールスとマーケティングの上位概念」として捉えておかないと、役に立つITシステムはなかなか組めないと思います。

*1:トヨタ生産方式大野耐一著 Isbn:4478460010

*2: 豊田喜一郎氏。トヨタ自動車は、1937年に豊田織機から分離独立。豊田織機の創業者は豊田佐吉翁。