自動車やエレクトロニクスの分野で多用される銅製品の顧客関連のプロセスに関し、海外から輸入した銅原料(銅鉱石・銅精鉱・粗銅)を精錬する買鉱精錬で製造されるのが電気銅(銅地金)で銅の1次製品です。非鉄精錬企業が買鉱精錬で銅地金を製造しています。日鉱金属、三井金属、同和鉱業、三菱マテリアル、住友金属鉱山の5社です。非鉄精錬企業が製造する銅地金は、電線や伸銅品といった2次製品の製造企業に供給されています。
並行して松下電器の国際商事本部(旧松下電器貿易)や総合商社・専門商社による銅地金の輸入販売も行われています。1次製品の銅地金を調達して2次製品の伸銅品を製造販売する主なプレーヤー企業は、神戸製鋼所、日立電線、古河電工、三宝伸銅、三菱伸銅、日鉱金属、三井金属、同和鉱業、などです。選択と集中で各社各様の得意が際立った業界といえます。
同じく2次製品の電線は、住友電工、古河電工、日立電線、フジクラ・・・、などが主要なプレーヤーです。
銅に代表される非鉄金属、金に代表される貴金属の国際価格急騰が際立っていますが、樹脂の原料である石油製品の国際価格も高騰しています。金属や樹脂の1次製品・2次製品の製造企業では、資源調達の重要度が高まり続けています。
日本銅センター:http://www.jcda.or.jp/
日本伸銅協会 :http://www.copper-brass.gr.jp/
日本鉱業協会 :http://www.kogyo-kyokai.gr.jp/home/
日本電線工業会:http://www.jcma.jp/