青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

日本のお家芸ともいえる自動車とエレクトロニクスの両業界の主要部品である電装部品・エアコン熱交換器他の電機部品・電子部品・・・等々、中間財の製造で多用される銅の2次製品(電線・伸銅品・銅箔など)で価格急騰が続いています。1次製品である銅地金の国際相場急騰の玉突きです。1次製品の銅地金は、LMEなどの定期市場で取引されるコモディティ商品です。日本企業は「円高のお蔭で輸入価格の高騰が緩和されている分、諸外国の企業よりはまだ恵まれています」が、それでも今回の銅地金の相場急騰はあまりにも急峻といえます。

天然資源の銅鉱石を製錬し精錬することで製造された1次製品の銅地金を加工した2次製品が電線や伸銅品です。電子回路基板の回路部を構成する銅箔半導体リードフレーム精密コネクタの端子など、高品質分野では日系企業が世界シェアの過半を維持しています。その強さの内容については別の機会に整理したいと考えています。